(VOVWORLD) -フック首相が、これらの重要な会議に参加することは、各国間の連携に対するベトナムの責任を示すことです。
フック首相(VGP/Quang Hiếu撮影) |
9日、グエン・スアン・フック首相は、第 9回ACMECS=エーヤーワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略首脳会議、第10回CLMV=カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム協力首脳会議、及び、第11回CLV=カンボジア・ラオス・ベトナム開発三角地帯首脳会議に参加しました。フック首相が、これらの重要な会議に参加することは、各国間の連携に対するベトナムの責任を示すことです。
これらの会議はオンライン形式で行われ、この2年間の協力メカニズムの状況と今後の協力方向などについて集中的に討議しました。
第 9回ACMECS首脳会議の様子 |
地域協力の推進
エーヤーワディ・チャオプラヤ・メコン経済協力戦略は、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、及び、ベトナムの5カ国間の経済協力枠組みであり、各国間の比較優位性の活用、競争力の向上、発展格差の是正を目指して、経済協力を強化することが狙いです。今回のACMECS首脳会議は、地域内の平和と安定の維持、新型コロナウイルス収束後の連携強化に向けた協力の強化策を見出します。
その一方で、第10回CLMVは、新型コロナウイルス感染症の影響と経済克服計画を検討した上で、将来の協力方向を提示します。
そして、第11回CLV首脳会議は、カンボジア・ラオス・ベトナムの3カ国間の政治・経済・社会分野での協力発展方向を提出します。
これに先立つ2018年3月にベトナムで開催された第10回CLV首脳会議において、カンボジア、ラオス、ベトナムの指導者らは、2030年までの3カ国の経済連携行動計画を採択しました。
トンルーン首相(Trọng Đức/TTXVN撮影) |
3カ国間の経済協力の結果について、ラオスのトンルーン・シーソリット首相は次のように評価しています。
(テープ)
「カンボジア・ラオス・ベトナム開発三角地帯を構築することは、3カ国の国民の願望と必要な需要に応えると共に、人々の生活改善に貢献してきました。人々が融資、教育、医療サービス、情報通信などに接近できるための規定は前向きに変化しました。これらの結果は、開発三角地帯在住者の支持と相互支援に頼ったものがあります。」
責任のある一員
ベトナムは、2004年11月にACMECSに本格的に参加しました。それ以来、ベトナムは、複数の新しいアイディアを主体的に提出、展開しました。また、ベトナムは、幾つかの専門的な分野の協力において調整の役割を果たし、環境と水資源管理に関する協力活動を積極的に推進してきました。
開発の三角地帯での協力について、ベトナムは、各国と共に、2020年までの開発三角の再企画の立案、4つの言語による開発三角地帯のウェブサイトの開設に参加した他、ラオスとカンボジアに対し、国境地域を結ぶ主要道路や市場などの建設を支援しました。ベトナムの企業は、ラオスとカンボジアの開発三角地帯に100件以上の投資プロジェクトを実施しました。
フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、ダイナミックで繁栄し、持続可能で包摂的な開発のカンボジア・ラオス・ベトナム開発三角地帯を構築することで決意を固めています。3カ国の首相は、伝統的な友情のために尽力してゆくことで一致しました。」
CLMV加盟諸国間の協力について、「ベトテル(Viettel)」ベトナム軍隊通信グループの情報通信プロジェクトは、4カ国間の連携に重要な貢献をしました。このグループは、CLMV地域内における国際ローミングを無料にするプログラムを実現している傍ら、4カ国での電子政府作りや、デジタル能力とスキルの向上を補助することも出来ます。
これまでの地域協力メカニズムへの貢献はベトナムの主体的かつ責任のある精神を示すことです。