政府の報告への議員らの評価


既にお伝えしましたように、22日、ハノイで開催中の第13期国会第11回会議で、グエン・タン・ズン首相は政府を代表して、任期5年間における政府の活動を報告しました。この報告は議員らの好評を得て、その中で、「政府は、国の経済社会の運営において、効果的な措置をとり、国会が定めた目標の達成に寄与するだけでなく、次期の活動に有利な条件を作り出した」との評価が相次ぎました。


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特に、議員らは、マクロ経済の安定の維持と社会安全保障・福祉確保政策の実施に対する首相をはじめ政府の貢献を高く評価しています。


効果的な困難解決策

北部港湾都市ハイフォン選出のチャン・ゴック・ビン議員は「今任期中、世界情勢はベトナムにマイナス影響を与えてきたが、政府は臨機応変な対応策をとり、国の経済発展速度を維持できた。2015年のGDP=国内総生産の伸び率が国会が出した目標値を上回ったことや、マクロ経済が安定していること、インフレ率が低い水準に維持されていることなどはその証である」と評価しました。

ホーチミン市選出のチャン・ホアン・ガン議員もビン氏の意見に賛同し、次のように語りました。

(テープ)

「政府が憲法や、法律、国会の決議を効果的に実施していることを高く評価します。国会は任期のはじめに、マクロ経済の安定や、インフレ抑制、経済成長、輸出促進に関する決議を出しましたが、政府はその決議を徹底的に実施しています。特に、輸入超過率が10%から2%に減少したことや、2012年から2014年まで3年間で黒字貿易となったことなどは印象的です。」

一方、北部山岳地帯ライチャウ省選出のブイ・ドゥク・トゥ議員は、政府が状況に見合うように国会に政策の改正を適時に提案することを高く評価しています。トゥ氏は次ぎのように明らかにしています。

(テープ)

「政府の活動についてですが、管理方法の刷新のほか、行政改革も注目すべきことです。政府は、税関、関税、社会保険などの分野で行政改革を進め、多大な成果を収めてきました。今後も、行政改革をすべての分野で幅広く行っていく必要があります。」

他方、ドンナイ省選出のズオン・チュン・クォク議員は、「政府の報告が任期中の成果だけでなく、教訓も引き出したことは、今後の困難解決や、海上紛争など差し迫った問題の解決に役立つ」とし、次のように語りました。

(テープ)

「困難な状況においても、政府は効果的対応措置を取ることができました。これは、政府の高い能力を示すものといえます。」


社会安全保障政策の完備

また、議員の多くは、政府の社会安全保障・福祉確保政策を高く評価し、労働法の改正を通じての労働市場構築を1例として取り上げています。これにより、労働力に関する需給バランスと労働者の権利が保障されるようになっているということです。その他、貧困解消事業の大きな成果や、多次元貧困指数の導入などもその証としています。


次期の活動への条件づくり

議員らは、首相が指摘した問題点と教訓に触れ、「これらの教訓は、次期政府の活動に有利な条件と前提を作り出すものである」と評価しています。これに関し、北部山岳地帯ソンラ省選出のタオ・スアン・スン議員は次のように述べています。

(テープ)

「次期政府がこの報告書から経験と教訓を引き出し、能力を高めるよう期待しています。これは、党の路線や、国会の決議の展開・具体化に貢献するものとなります。」

さらに、議員らは、「2011~2016年期における政府の成功は時期政府の原動力になる」と高く評価しています。

 

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