(VOVWORLD) -23日、ハノイで開催中の第15期国会第1回会議で、国会は第15期政府の組織構造が18の省庁と4つの省に相当する機関からなるという決議を採択しました。
国会会議の様子(写真:TTXVN) |
これにより、第15期政府の組織構造が前期の構造と同じということです。これは政府が新型コロナウイルス感染症予防対策の実施と経済社会発展という二重目標の遂行に力を入れるため、政府組織構造の安定化を確保するものとされています。
否定できない成果
現在、ベトナムが新型コロナウイルス感染症の第4波に襲われています。今回の新型コロナ禍は人民の生活に多くの困難をもたらしています。しかし、今年上半期にベトナム経済がかなり大きな成果を収めてきました。GDP =国内総生産の伸び率が5.64%に、CPI=消費者物価指数の上昇率が1.47%に、国家歳入額が目標値の58.3%に達しました。
ハノイ市選出のホアン・バン・クオン国会議員は「これは印象的な数字である。GDP の伸び率が5.64%に達成するのは目標値と比べて高くはないものの新型コロナ禍が複雑に推移している中で、経済が発展している証である」と明らかにすると共に「ベトナムが新型コロナ禍をきちんと制圧した場合、今年下半期の経済の成長率が維持される見通しである。そのため、今のところ、ベトナムが新型コロナ予防対策を優先課題にするという政府の主張に賛同する」と語りました。
一方、南部チャビン省選出のチャン・コク・トアン国会議員は今年上半期における政府の指導を高く評価した上で、新型コロナ禍が複雑な動きを見せている背景の中で、ベトナムの経済成長率が5.64%に達成するのは地域内諸国と比べてかなり高いと強調しました。
この前に発表された国会経済委員会の審査報告の中で、同委員会のブー・ホン・タイン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「国会経済委員会は企業が直面している困難解決、新型コロナ禍の影響を受けている企業や人々、経済社会の回復、社会保障政策の実施を目指し、政府が実施している対策を高く評価しています」
今後の政府の効果的な指導の基盤
新型コロナウイルス感染症が蔓延している中で、そして、2016年~2021年の政府が大きな成果を収めたことを基礎に、国会は2021年~2026年の第15期政府組織構造を前期と同じように維持することが必要であるとしました。
これは今後、政府が経済社会発展の指導に全力を尽くす土台となるとされています。国会経済委員会のグエン・ゴック・バオ副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「銀行システムは資金が生産活動に効果的に投入されるように適切な管理戦略を作成しなければなりません。これを通じて、経済の持続可能な成長を推進し、新型コロナ禍により困難に直面している企業を支援することができます」
現在、ベトナムで新型コロナウイルス感染症がホーチミン市を始め、多くの地方で蔓延しており、経済発展に大きな影響を与えています。政府は人民の命と健康を守るのを第一の任務にして、新型コロナとの闘いに全力を尽くしています。そのため、第15期政府組織構造を維持するのは非常に重要な意義を持つことでしょう。