(VOVWORLD) - このおよそ3か月間、ベトナムは新型コロナウイルスによる感染症と闘い、国際社会が高評する多大な成果を収めています。特に、この闘いから見れば、普段見られない素晴らしい価値が発見されています。 ウイルス闘いにおいて、党に対する信頼が強化・向上されています。
多くの地方で貧困層を支援するためのコメのATMが設定 |
最高指導者をはじめ、政治システム全体は国民の生命・健康を最優先課題とみなし、これらを保護するために経済利益を犠牲にするという方針に従って、複数の措置をとってきました。一方、全国民は党の呼びかけに応えて、政府の指示を厳守しています。
党と政府の正しい指導や、国民の協調・支援は勝利を収めるための決定的な要素であるという教訓が再び引き出されました。疫病との闘いにおいて、国民の責任感が一段と高まっているといえます。個人的な利益を犠牲にする手本も出ています。特に、自らや、家族、地域共同体、国への責任に関する認識も深まっています。幾人かの市民の話です。
(テープ)
男:「出かけるときや、帰ってきた時、手を洗うことがもう習慣になっています。重要なのはほかの人と集まることを自粛することです。不要不急の外出を控えるという政府の方針を厳守しています。」
女:「我が家も不要不急の外出を控えるという政府の方針を厳守しています。家族全員がめったに外に出ていません。これは共同体への圧力軽減に役立つと思います。」
科学界や、経済界なども全国民と力を合わせています。この3か月間製造されてきた殺菌用自動手洗い器や、殺菌キャビン、貧困者を支援するために無料でコメを提供するコメの自動配給機、いわゆる「コメのATM」などはその証です。ハノイの貧困層を支援するために「コメのATM」の設定を提唱したタイハ(Thai Ha)出版社のグエン・マイン・フン社長は次のように話しています。
(テープ)
「私も飢餓状況に陥ったことがあります。また、現在も、食料不足状態にある人がいることを知っています。彼らにとって、社会的距離の確保に関する政府の指示の実施はその状況が悪化することにつながります。そうした考えで、コメのATMの設定を行いました。社会に小さな貢献をしたいのです。」
疫病との闘いにおいて、都市文化や、企業文化、共同体への責任などに関する市民の認識が一段と高まっていることは事実ですが、この疫病収束後も、その傾向が続いていくことが期待されています。