(VOVWORLD) - これまで、新型コロナが迅速かつ複雑に推移し、政治システム全体は新型コロナ対応に尽力せざるを得ませんでした。対応策が連続して調整され、一時的な対策の代わりに効果的かつ持続的な解決策が講じられてきました。
これにより、生産が回復され、社会保障が確保されるとともに、経済が発展の軌道に乗ると期待されています。
以前、ベトナムは市中感染者をゼロにする目標を設定しましたが、現在は疫病とともに安全に暮らし、できるだけ、感染症例と死亡者を最小限に抑え、経済と社会保障に対する影響を抑制することを狙っています。これを踏まえ、各レベルの行政当局は新型コロナ対策を調整し、生産経営の回復に取り組んでいます。
感染ホットスポットをなくす
新型コロナ対策国家指導委員会の副委員長を務めるブ・ドク・ダム副首相は18日午後、南部カントー市とチャビン省の新型コロナ対策を視察した際、安全が確保されている地域で経済活動を漸次再開する必要があると指示しました。これに先立つ11日、新型コロナ対策国家指導委員会とハノイ市、ホーチミン市、ビンズオン省、ドンナイ省、ロンアン省、キエンザン省とのオンライン会議でファム・ミン・チン首相は次のように語りました。
(テープ)
「疫病予防を基本的かつ長期的で決定的な対策とみなし、断固として実施すべきです。疫病予防を良好に実施すれば、疫病対応は不要になるでしょう。予防を効果的に実施しないと、費用だけでなく、人命などの多大な損失を被る恐れがあります。」
経済専門家によりますと、国内各地でワクチン接種率はまだ低いため、社会隔離や封鎖措置が適切に適用される必要があるとしています。また、感染症例が多い地方に対しては感染地域全体ではなく、路地、街区、住宅地、世帯などの小単位だけ隔離措置を適用し、損失を最小限に抑えることが狙いであるとしています。一方、疫病抑制次第、隔離措置の緩和や生産経営の再開を推進しなければなりません。
活動の再開は漸次行う
ホーチミン市7区 週一回 スーパーに行く |
新型コロナの第4波はベトナムの4つの重点的経済地域を襲ってきました。9月19日の時点で感染者数の92%と死亡者数の97%は重点的経済地域で確認されました。こうした事情を踏まえ、ファム・ミン・チン首相と各副首相は各省庁、地方との複数の会議を行い、企業の生産経営の困難解決について協議しました。チン首相は「永久に封鎖することはしない。漸次再開を行いながら、社会隔離措置を臨機応変に適用する必要がある」と繰り返しています。20日から、多くの地方は疫病対策を調整し、経営経営の回復に条件を作り出しています。ホーチミン市党委員会のグエン・バン・ネン委員長は次のように話しました。
(テープ)
「一定の期間に感染者をゼロとすることや厳格な社会隔離措置を長期化することはできません。安全確保措置を講じ、生産経営活動などの再開に条件を作り出す必要があります。疫病対策を取りながら、経済回復を図らなければなりません。」
ベトナムが取っている解決策はチン首相が外国の大使や投資家たちと会合した際、「できるだけ疫病を早急に制圧し、発展を推進する決意である」と強調したことを立証するものです。