新型コロナウイルスによる肺炎への予防対策に取り組むベトナム
(VOVWORLD) -中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)による肺炎が複雑に推移し、ベトナムに影響を与えることを前に、ベトナム政府、各部門、機関、地方は様々な対策を取っています。
1日午後現在ベトナム人4人の新型コロナウイルスの感染が新たに確認されました。
1人は中部タインホア省の住民で、タインホア省総合病院で隔離治療を受けています。2人はハノイ市の住民で、第2中央熱帯病病院で隔離治療を受けています。もう一人がベトナムで感染が確認された中国人2人が泊まった中部カインホア省ニャチャン市のホテルのレセプション係で、カインホア省の熱帯病病院はこの人を監視し、隔離治療を行っています。
ホーチミン市チョーライ病院で治療中の中国人親子2人を合わせると、ベトナム国内での感染者は6人となりました。 中国と国境線がある北部ランソン省は中国との国境検問所で感染予防対策を精力的に実施しています。ランソン省保健局のグエン・テー・トアン局長は次のように語りました。
(テープ)
「私達は新型コロナウイルスの感染者の隔離治療と感染の疑いがある人々を管理するため、ランソン省ドンダン市の総合病院を配置しました。病床は約50のベッドです。一方、ランソン省の総合病院には30~50床、県レベルの医療センターには150床が配置しています。他の医療器具や医療設備も十分に用意しています」
新型コロナウイルスの感染が新たに確認された一人がいる中部タインホア省で現在、タインホア省総合病院は隔離治療を行うと共に、同患者と接触したことがある人々に対する隔離と管理を実施しています。
タインホア省人民委員会のファム・ダン・クエン副委員長は「現在、タインホア省で働いている中国人労働者はおよそ700人がいる。旧正月テト明けに、これらの労働者の大部分はタインホア省へ向かう」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「現在、タインホア省はタインホアへ行く人々の医療検査を強化しています。旧正月テト明けに、タインホア省で働いている中国人の労働者の大部分が中国からタインホア省へ向かう時、空港や国境検問所で体温検査を受けますが、タインホア省の医療機関と地元の行政府はこれらの人々をきちんと監視、検査します」
1月30日、グエン・スアン・フック首相は、新型コロナウイルスによる感染症が流行っていることを前に、「国民の健康と生命を守り、感染拡大を抑えるためには、より強力な対策が必要だとし、輸出による経済的利益を犠牲にしてでも中国との国境を封鎖する用意がある」と強調しました。