(VOVWORLD) -「プラスチックゴミにノーを言う」という運動に応えて、ベトナムのマオメオ竹笛有限会社のグエン・バン・マオ社長は、環境にやさしい竹製のストローを生産することにしました。この竹ストローは、国内で幅広く使用される傍ら、欧州の多くの国にも輸出されています。
マオさんと竹ストロー=Bích Huệ/TTXVN |
マオさんの話によりますと、2017年に、プラスチック製のストローの代替となる竹のストローを作ろうと思いました。
2018年に、国内におけるプラスチック製ストローボイコット運動が展開されると共に、欧州におけるプラスチック製ストローが禁止されてから、彼はその構想を現実に移すことにしました。
当初、彼は、ストローの材料にする竹を調査する為に、5ヶ月にわたり、国内各地を回りました。ベトナム国内には竹は豊富だと認識するようになりました。それをきっかけに、竹製ストロー作りを手掛けしました。
竹製ストローの生産は余り難しくはないようです。竹は伐採してから、20日以内に天日干しします。機械で、竹の皮部分を削り落して、その竹の棒を15~25cm程の長さにカットします。続いて、両端を綺麗に磨きます。そして、それらの竹を加熱で茹でた後に、120度の熱度で約1時間乾燥させます。乾燥後の竹ストローは包装され、出荷されます。
マオさんが受けた最初の注文は、ハンガリーに2千本のストローの輸出ということです。現在、彼の会社が造った竹ストローは、ドイツの食品安全基準を満たしょうになったので、欧州各国への輸出が円滑になっています。
マオさんの話です。
(テープ)
「多くの外国人が、当社の生産工場を見学しに行きました。目撃した後に、安い価格で竹ストローを購入する為に、大量注文を付けたお客もいましたよ。」
現在、ベトナムでは、プラスチック製のストローの代わりに、竹ストローは幅広く使用されつつあります。「マオ・メオ」というブランドを持つマオさんの竹ストローは、全国各地の飲食店や、コーヒー屋などに登場しています。ハノイ市内のコーヒー屋の主の話です。
(テープ)
「我が店は、環境保全の為に、プラスチック製のストローの代替となる竹ストローを使用しています。竹ストローは1回に使用して、綺麗に洗ってからも、数回にも再利用することも出来ますよ。」
マオさんは、各地方と連携して、竹の栽培地域を建設する予定です。彼は、竹ストローの製造をゆるめずに、竹を材料にして、スプーン、ナイフなどを造ろうと考えがあるからです。