民事法改正案

民事法改正案 - ảnh 1
 
ハノイで開催中の第13期国会第10回会議では引き続き民事法改正案が討議されました。これは国民生活に密接な法律文書の重要な法案の一つです。

司法省が作成した民事法は公民や法人などの主体の法律上の地位や対応の法的基準を規定します。民事法は個人、組織、国家、及び、公共の法的権利や利益を守ると共に、民事関係における平等性と法的安全性を保障し、人民の物心両面の需要を満たすことに寄与するとされています。

市民の権利保護の強化

民事法の改正、補充は民事生活における人権や市民権を認定、尊重、保障するための措置を強化する他、民事関係における善意を持つ当事者の民事上権利を尊重、保障するため有効な法的規制を作り出すものです。南部キェンザン省選出のチュオン・タイ・ヒェン( Truong Thai Hien) 国会議員は次のように語りました。

(テープ)

「今回の民事法改正案には多くの新条項が盛り込まれました。この改正案は民主主義、平等を基礎に、自発的意思、自己決定、自己責任を負うなど当事者関係を調整し、国家行政機関の干渉を最大限に抑制し、経済社会発展、個人と組織の法的利益の確保に寄与します」

また、今回の民事法改正案は2013年憲法の精神を基礎に作成されました。ハノイ市選出のブイ・ティ・アン( Bui Thi An) 国会議員は次のように語りました。

(テープ)

「今回の民事法改正案は市民の権利が明確に示されます。ベトナム市民の正当な権利がいつでも、どこでも国家や裁判所により保護されました。これは国民の、国民による国民のための国家という憲法の精神に見合うものです」

ベトナム国家は国民の国民による国民のための法治国家で、人民の正当な利益なら保護されます。


国際法に合致する新しい前進

民事法はぞれぞれの国の重要な法律です。国際社会への参入を積極的に進めているベトナムにとっては、民事法は国内のベトナム人だけでなく、国外在留ベトナム人にも適用されます。それで、この法案は国際条約、国際通例などに合致しなければなりません。多くの国々では法律がなかった場合にも裁判所は民事的事件の解決を拒否できないという規定があります。これに関して、ハノイ市選出のディン・スアン・タオ( Dinh Xuan Thao) 国会議員は次のように語りました。

(テープ)

「民事関係には最も優先的なことは両当事者が互いに協議した上で合意するということです。協議した上で解決できなかった場合、裁判所に提起します。今回の民事法改正案に関して、多くの国会議員は「裁判所が法律がないという理由で、民事事件の解決を拒否できない」という規定に賛成しました。」

民事法の重要な規定は資産と所有権です。これに関して、今回の民事法改正案には多くの新しい内容が盛り込まれました。資産に関して、民事法改正案は「資産には不動産と動産がある。資産には物品、通貨、有価証券、知的所有権の対象となる所有権利などがある」定められています。

その他、民事法改正案は国際社会が認めた法的基準を参考にした上で、契約や契約に規定しない被害賠償、相続などを明確に規定しています。南部ビントァン省選出のレ・ダック・タム国会議員は次のように語りました。

(テープ)

「裁判所は契約条件が変更された場合における両当事者の法的権利を保護するため、契約を調整します。政府は法律で干渉しますが、裁判所は両当事者の権利を守るため解決する権限があります」

民事法改正案に対する人民各層からの意見集約が行なわれました。ハノイで開催中の第13期国会第10回会議では民事法改正案が採択される予定です。この改正案が採択されることにより、人民の権利の保護と国の経済社会発展に有利な条件を作り出すことでしょう。

ご感想

他の情報