(VOVWORLD) -近年、ベトナムとアメリカの関係が多くの分野において急速に発展しています。その中で、気候変動対策の分野も例外ではありません。
グェン・スアン・フック国家主席とアメリカのケリー特使との会見
(写真:TTXVN)
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先月末、アメリカのジョン・ケリー気候変動問題担当大統領特使はベトナムを訪問しました。訪問にあたり、アメリカは今後もベトナムのグリーン経済への転換を加速させるため、ベトナムと緊密に協力することを公約しました。
昨年11月、イギリスのグラスゴーで開かれたCOP26=国連気候変動枠組条約第26回締約国会議で、ベトナムは世界各国と協力して、気候変動対策に取り組むことを公約しました。アメリカのケリー特使はCOP26でのベトナムの公約を高く評価した上で、ベトナムはこれらの公約の履行において多くのチャンスに恵まれていると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムは水素エネルギー、太陽光発電、風力発電など再生可能エネルギーの開発に多くの可能性が潜在しています。重要なことは、我々が石炭など、化石燃料への依存を大幅に減らす必要があるということです。これにより環境汚染が引き起されるからです。現在、日本や中国などは化石燃料を利用した投資を中止しています。」
気候変動対策へのベトナムとアメリカとの協力に関して、アメリカのケリー特使は「両国は新しい協力のチャンスに恵まれている。アメリカは具体的な措置でベトナムを支援する」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「アメリカのバイデン大統領はベトナムの気候変動対策を支援することを公約しました。アメリカ国際開発庁が実施している援助プロジェクトはベトナム企業のクリーンエネルギーへの転換を支援する一例です。アメリカはベトナムの気候変動対策のため、技術・資金面で支援し、ベトナムが今後ますます繁栄し、発展していくことを望んでいます。アメリカはベトナムの発展のため、緊密に協力します」
現在、ベトナムは2050年までに 温室効果ガス排出量を実質的にゼロにするという目標の達成に向けて、2021年~2030年の国家電力開発計画案と2045年のビジョンを完備すると共に、COP26で発表された「石炭からクリーンな電力への移行に関するグローバル声明」の草案を作成しています。これと同時に、ベトナムは気候変動対策、再生可能エネルギーの開発分野で投資を行っている外国企業に有利な条件を提示するため取り組んでいます。