汚職防止の為のアイデア賞2014の受賞者(写真: Sơn Bách/Vietnam+)
2005年11月29日に、汚職防止法は第11期国会第8回会議により採択され、2006年6月1日に発効され、汚職との戦いに対するベトナムの党と国家、国民の決意を示しました。現行のベトナム法律は、汚職防止対策を十分に規定しています。
汚職防止対策に向けて、積極的かつ重要な役割を果たす国民
この間、ベトナムにおける汚職防止対策作業は、かなり改善されてきました。ベトナムの汚職撤廃を目指す機関トワーズ・トランスペアレンシーのダオ・ティ・ガ経営責任者は汚職防止作業における国民の重要な貢献を高く評価すると共に、国民は汚職事件の発見、防止、撤廃に向けて積極的かつ重要な要素であると強調し、次のように語っています。
(テープ)
「国民は汚職行為を告発し、関連各機関の活動を監視することが出来ます。それを通して、国営機関の説明責任感を高めると同時に、法的文書や政策の充実に寄与します。それぞれの国民、それにその親戚は、誠実と公正な行動をしなければなりません。そうすれば、それぞれの人は汚職行為の防止に積極的に寄与する事でしょう。」
党と国家、政府の指導者らは、汚職防止対策活動への国民の役割と参加を奨励する方策をとっています。政府監査機関のフィン・フォン・チャン長官は次のように語っています。
(テープ)
「法律の規定に従って国民が情報を十分に把握することを確保する必要があります。国民や各団体、組織が汚職防止対策に関する構想やアイデアを示すチャンネルを開設する必要もあります。それらの具体的な行動は、党と国家、政治システム全体のコンセンサスに対する国民の支持の表れとなります。」
汚職防止対策向けアイデアを通して国民の役割の具体化
2009年に、政府監査機関は世界銀行ベトナム事務所と連携して、汚職防止対策に関する国民のアイデアを奨励する目的として、「責任感と透明性の向上、汚職の削減」をテーマにした初のベトナムのアイデアデー2009を共催しました。それ以来、地方レベルでの汚職防止対策を具体化する「一連の汚職防止のためのアイデア」というプログラムが世界銀行、イギリス国際開発省などの援助を受けて開催されました。
政府監査機関・国際協力局のグェン・ヒュウ・ロック局長代理は次のように明らかにしています。
(テープ)
「ベトナムのアイデアデー2009と汚職防止の為のアイデアは、共同体のアイデアや構想を拡大する活動です。それを通して、汚職防止活動における国民の積極的かつ効果的な参加を奨励したいのです。」
先日、政府監査機関は「汚職防止対策に関するアイデアの拡大」というプログラムを開始しました。このプログラムは、汚職防止対策活動への国民の参加をさらに推進し、成果の持続性を確保する事が狙いです。
国民の積極的な貢献により、国家機関、各レベルの行政当局による諸活動の透明性と説明責任が高まりつつあります。