(VOVWORLD) -ベトナム科学技術連合会には、500もの科学技術組織、100あまりの報道機関、全国63の省、市の科学技術会などが参加しています。これまでに、およそ300万人の知識人が同連合会の会員となっています。この数年間、ベトナム科学技術連合会は、環境保全や、コミュニティの発展、ヘルスケアなどの社会生活の分野で活躍しています。
先ごろ、ハノイで、ベトナム科学技術連合会は「環境保全と持続可能な開発における社会組織とパートナーとの協力強化」に関するシンポジウムを開きました。ここで、国内外の環境専門家らは、都市ゴミの管理や、職業村の廃水処理、バイオガスの有効利用などに関する効果的な環境保全モデルを紹介しました。ベトナム科学技術連合会のファム・バン・タン副会長兼理事長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「現在、2020年までの国家環境保全戦略と2030年までのビジョンに沿って実施されている環境保全活動は、まだ多くの困難に直面しています。例えば、環境保全への企業や社会全体の参加はまだ配慮されていないこと。環境保全に対する社会組織の役割は徹底的に活用されていないことなどです。」
この5年間、ベトナム科学技術連合会に所属する科学技術組織は、主に環境保全活動の為に約1000万ドルの支援金を募りました。このことは、社会組織が環境汚染防止対策活動に多大な貢献をしてきたことを示しています。しかし、環境保全活動における各社会組織の協力を強化する必要があると指摘されています。
資源環境省の代表グエン・バン・ファン氏は次のように語っています。
(テープ)
「社会組織の活動は多様でかつ豊富になっていることが分かりました。社会組織は、環境保全活動へのコミュニティの参加を働きかけ、国際組織の関心を集めるようになっています。しかし、国家管理機関や資源環境省、及び社会組織などは効果的に連携し合い、環境保全に関する宣伝活動を行う必要があると思います。」
資源環境省は、資源環境情報通信センターを設立しました。このセンターは、職業社会政治組織や、非政府組織、コミュニティなどから環境保全に関わる情報を受け取る一方、交換することが狙いです。今後も、同省は、環境保全活動において、科学技術組織などと連携して、有益な情報を迅速に把握する共に国家機関と社会組織を結び付ける架け橋としての役割を果たす方針です。