(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、29日、西北部ソンラ省でファム・ミン・チン首相と全国の農民との対話が行われ、生態系農業と近代的な農村、文化的な農民の育成について話し合われました。
対話では農民や共同生産組合、企業、科学者から1600件あまりの質問が寄せられました。
席上、チン首相は、参加者からの意見が農業・農村開発と農民の生活水準の向上に適切なものであると評価し、「党と国家は常に開発事業における農業、農村、農民の役割を重視しており、農業農民農村に関する第10期党中央委員会第7回総会決議をはじめ、複数の政策、戦略を発布してきたと明らかにしました。
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「現在、政府は社会経済回復開発計画を実施しています。新型コロナ対策を進める中で、党の指導により、国会、政府は人民と産業セクターの支援を目指し、借入金利の引き下げや電気代などの公共料金の減免措置を取ってきました」
この数年、ベトナム農業は近代化、生産規模と質の向上、消費市場の拡大、輸出の促進に向けた再編が進んでいます。農村経済と農業就労構造は前向きに変化し、インフラが整備されてきました。また、農民の物心両面での生活水準が向上し、生活に困窮する世帯の割合が急減しました。農業、農村、農民はマクロ経済の安定化や経済バランスの確保、迅速かつ持続可能な開発事業の土台づくりに重要な貢献をしてきたとしています。
チン首相は「今後も農業開発の余地は大きい。農業、農村、農民を基礎として社会経済の迅速かつ持続可能な開発、農民の生活水準の改善、農業、農村の工業化、近代化を全政治システムの最も重要な任務に位置づけ、農民を開発事業の中心に置くべきである」と強調しました。
また、チン首相は8つの重要な任務を取り上げ、省庁、行政当局の各レベルに対し、農民の役割、地位、知識水準を向上させるよう要請しました。これにより、農民は近代的な生産技術をマスターし、農業から十分な収入を得て、生態系農業を促進し、農作物の質と付加価値の向上、ブランドの確立、サプライチェーン、バリューチェーンとの連携が図られるとしています。
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「生態系農業開発を持続的かつ近代的な方向へと進め、農業生態系、グリーン経済、循環経済を開発し、ハイテクの適用を促進する必要があります。また、農産物の質と付加価値の向上、ブランドづくり、国内外のサプライチェーン、バリューチェーンの連携に手を尽くさなければなりません」
チン首相はこのように語り、新農村建設や産業、サービス業の開発、経済構造の転換、農村部の貧困世帯の割合の削減、開発リソースや文化、医療、教育サービスにアクセスするための平等な機会の提供、農業、農村分野での行政改革を促進し、土地使用、管理の効率を向上させ、農業、農村への国家投資や金利優遇を適用すべきであるとの見解を述べました。
さらに、投資環境の改善や農業への投資奨励、農民のスタートアップやイノベーションを強化し、先進的な科学技術の適用、デジタルトランスフォーメーション、人材育成、職業訓練、電子商取引の適用を促進し、製品の消費やコストの削減、市場動向の予測能力を向上させ、それぞれの発展の段階に見合った農業生産を調整するなどしていく必要があるとしています。