(VOVWORLD) -2023年はベトナムの2021年~2025年の社会経済開発5か年計画の実施における区切りの年となっています。
そこで、政府は、2023年中に、課題を解決し、社会経済の回復と開発の推進にあらゆる好機を活用し、独立・自主の経済構築、国際社会への主体的かつ実質的、包括的統合を促進するとしています。
危機を好機に変える決意
世界経済の不安定な状況がしばらく続くと予測されている中で、政府は、団結と臨機応変な対応によって、危機を好機に変える必要があるとしています。これに基づき、ベトナムは金融政策の引き締めを主体的かつ柔軟、効果的に実現します。
去る3日に開催された2022年の社会経済開発状況を総括し、2023年の社会経済開発計画を展開する政府と地方とのオンライン会議で、ファム・ミン・チン首相は、省庁、地方が自力、自強の精神、自らの強みを活用する必要があると訴えました。ベトナム政府は、通常の任務や、長引く課題などを集中的に解決するとともに、差し迫った課題に適切なタイミングで効果的に対応し、また、中・長期の任務、方策を実施する方針です。省庁は、経営生産活動のための課題解決に集中し、サポート政策を講じ、持続可能な社会経済開発の推進に貢献します。
政府、政治システム、企業、市民が一丸となって取り組む
2022年、ベトナム経済は好調でした。GDP=国内総生産の成長率は8.02%に達し、この12年間で最も高く、ASEAN=東南アジア諸国連合とアジア太平洋地域においてもトップに立ちました。この好ましい成果は、市民、企業、政府、および政治システム全体の努力によるものです。2022年の社会経済開発状況の総括と2023年の社会経済開発計画を展開する政府と地方とのオンライン会議で発言に立ったタインホア省党委員会のド・チョン・フン委員長は、同省の2023年のGDP成長率11%を目指すと明らかにしました。一方、ハノイ市人民委員会のチャン・シータイン委員長は、「ハノイ市は、社会経済開発に関連する今年の22の目標を設定している。その中には、GDP成長率は7%を越え、消費者物価指数を4.5%以下に抑制する目標がある」と明らかにしました。
ギ建設大臣(VPQH) |
この会議で、各省庁の指導者は、様々な方策を提示しました。グエン・タイン・ギ建設大臣は次のように明らかにしました。
(テープ)
「建設部門は、優先分野への融資の調達、社会住宅、労働者向けの住宅の建設、不動産プロジェクトの実施を集中的に行います。困難な状態の不動産企業への減税、納税の猶予、課税繰り延べを提案し、不動産市場向けの中長期資金の調達を検討します」
タン交通運輸大臣(Nhân dân) |
他方、グエン・バン・タン交通運輸大臣は次のような意見を述べています。
(テープ)
「2023年に、交通運輸部門は重点プロジェクト、建設工事の効果的な実施に集中します。例えば、南北高速道路建設プロジェクトのサブプロジェクト、ロンタイン国際空港の第1段階建設プロジェクト、タンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナルなどです。交通インフラ開発に社会的リソースを最大限に活用する方針です」
国会の決議に基づき、ベトナムの2023年のGDP成長率は6.5%、消費者物価指数の平均上昇率は4.5%程度に抑える目標が設定されています。