現在、ハノイで開催中の第13期国会第10回会議で質疑応答が行なわれていますが、閣僚らは国会議長の運営の下、国会議員の質問に答えます。質疑応答の最後に、首相は関連する内容をさらに明確に説明する必要があります。

この質疑応答は第13期国会の最後の会となりました。今回、政府と各省庁、地方行政府の政治、経済、文化、社会、国防・安全保障分野の運営、管理に対する国会決議の影響力や政府、最高人民裁判所、最高人民検察院の国会決議の要求の実施、政府、各省庁の公約の実施状況が評価されるとともに、弱点や問題点が指摘されます。また、国会決議の実施に対する監視活動も点検される予定です。

様式を刷新

今国会で質疑に臨む具体的な人選はなく、問題別の回答は行なわれませんでした。質疑応答や監視に関する国会決議の実施状況に関する政府や関係機関の報告が行なわれた後、国会議員らは関心ある問題を討議し、質問を出すということです。また、閣僚らの全うした案件と全うしなかった案件が評価されます。閣僚らは事前に通告なしに、国会議員の質問に答えなければなりません。国会事務局のグエン・ハイン・フック局長は次のように語りました。

（テープ）

「これまで、8件の決議の実施で発生した問題を見極めた上で、国会議員は閣僚らにどんな質問でも出すことができます。閣僚らはなぜ、有権者が提出した問題を解決できなかったか、原因を究明するため、回答を周到に準備する必要があります。質疑応答後、国会は決議を公布します。この決議は第14期国会に送られ、第13期に残されている問題の解決を監視することが狙いです。これは新しい点となっています。」

質疑応答の内容が多様化

今国会で質疑応答は具体的な問題に集中せず、任期の初めからこれまでの閣僚らの公約実施状況を評価、総括することが目的です。任期初め以来の監視活動や質疑応答に関する報告を基礎に、国会議員らは閣僚らに具体的な質問や要求を出すとしています。中部カインホア省選出のグエン・タン・トゥアン国会議員は次のように語りました。

（テープ）

「開発投資問題に特別な関心を寄せています。これまでの資金浪費で国家の投資は役立っていません。また、社会安全保障への投資が確保されなければ、恵まれない人々に深刻な影響を与えてしまいます。今後、閣僚らは歳入の引き上げや社会安全保障の確保を目指す適切な解決策を打ち出さなければなりません。」

ベトナム国会は活動の効果を向上させ、また、有権者の願望に応えるよう、質疑応答の刷新に尽くしています。今回の質疑応答は監視活動の強化に取り組んでいる国会の責任感を示すとみられます。