第14期国会第9回会議の主要なポイント

(VOVWORLD) -既にお伝えしましたように、5月20日から6月19日にかけて、第14期国会第9回会議が開催されました。

今回の会議はベトナム国会史上で、特別な会議となっています。今国会は、新型コロナウイルス感染症が国内外で蔓延し、ベトナムが欧州連合と貿易取引を拡大している中で、国の経済社会発展に繋がる多くの重要な決議を採択しました。

新型コロナの感染拡大を防ぐために、今国会は2段階に分けて、オンラインの形式と、国会議事堂での会議を行いました。

国会の活動方式の刷新

8日間にわって行われたオンライン会議は、10件の法案、7件の決議案を討議したほか、経済社会発展と国家予算などに関する報告に耳を傾けました。

今国会の結果について、ティエンザン省選出のグエン・タン・ハイ国会議員は次のように明らかにしました。

(テープ)   

「第14期国会第9回会議は特別な会議です。国会事務局の緊密な連携や、それぞれの国会議員、国会議員団の責任感により、今回の会議は、計画通り開催されました。」

国会の方式を刷新することは、新型コロナのパンデミックに対応すると同時に、国会の諸活動に第四次産業革命の成果を活用できる良いチャンスでもあると言われています。グエン・ハイン・フック国会事務局長は次のように語りました。

(テープ) 

「国会の指導者らは、近日中に、国会活動にスマート設備やスマートソフトウェアを導入する方針です。現在のデジタル時代に、国会は変化し、情報技術の応用を推進する必要があるからです。」

経済の克服、国際参入に向けた重要な政策を採択した

第14期国会第9回会議は、EVFTA=ベトナムと欧州連合の自由貿易協定、及び、EVIPA=ベトナムと欧州連合の投資保護協定を賛成多数で批准しました。これは、ベトナムが広範な欧州市場に進出するための扉を開けると期待されています。ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムが新型コロナを制圧し、経済再開の過程を進めている背景の中で、国会がこれらの協定を批准したことは、一層重要な意義があります。欧州連合との協力を強化することで、ベトナムは、世界のおよそ4億5千万人を擁する経済大国に進出するようになります。これにより、ベトナムは欧州連合諸国からの投資を誘致することもできます。」

他方、今国会は、年商が2千億ドン(約860万米ドル)以下の企業を対象に法人所得税の30%減税に関する決議や、企業法改正案、投資法改正案などを採択した他、新型コロナ終息後の経済克服方策について討議しました。グエン・ティ・キム・ガン国会議長は次のように語りました。

(テープ)

「今国会は、経営生産の再開、パンデミックの影響による被害を受けた国民や企業を支援するため、複数の政策を定めました。このことは、2020年と向こう数年間の経済社会発展の目標と任務の遂行に貢献してゆきます。」

第14期国会第9回会議は、さらに、国家選挙評議会の名簿を選出、批准しました。同評議会は、2021~2026年期の第15期国会と各レベル人民評議会議員の選挙の開催、運営に責任を果たします。

約1ヶ月にわたって開催された第14期国会第9回会議は、計画通り議事日程を完成し、経済困難解決に繋がった複数の政策を採択し、ベトナム国会活動の刷新に土台を築いてきました。

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