(VOVWORLD) - ベトナムはマクロ経済とミクロ経済回復の加速に尽力しています。2022年に入り、政府は公共投資の実施、インフラ整備に関するボトルネックの解消や消費刺激を目指す一連の政策を打ち出してきました。
奏功する政策
このほど、ファム・ミン・チン首相は南北高速道路東側路線建設プロジェクトの実施状況を視察した際、旧正月テト明けの任務遂行に関する指示1号を発布しました。
その中で、チン首相は交通運輸省と関係各省庁、地方に対し、2021年~2025年期の南北高速道路東側路線建設プロジェクトへの投資を加速するとともに、2017年~2020年期の同高速道路のいくつかの区間の建設、ロンタイン国際空港プロジェクトの第1期を急ぐよう指示しました。ベトナムは常にインフラ整備を戦略的な突破口の一つと見なしており、その中で交通インフラは極めて重要な役割を果たしています。先ごろ、行われた政府の1月の月例会議でチン首相は次のように語りました。
(テープ)
「各省庁、部門、地方は公共投資の実施を加速すると同時に、プロジェクトの真直度と質を確保し、節約しなければなりません。また、年初から3つの目標プログラムを点検し、展開に踏み切る必要があります。さらに行政手続きの簡素化を進める一方、民族委員会、計画投資省、財務省は優遇融資政策の完成を急ぐ必要があります。」
生産経営分野に関し、2月初めに、付加価値税の引き下げが始められ、事業を行っている個人、組織に対して、税率は10%から8%に引き下げられました。これにより、サービスや製品の価格が維持され、消費力は向上するとともに、新型コロナにより、大きな影響を受けている消費者は支出2%を節約するとしています。
フォック大臣 |
財政・金融政策を柔軟に運営
財政・金融政策は経済回復・発展に重要な役割を果たしています。今年、政府、国会は経済社会・財政に関する目標値の達成にあらゆる手を尽くしています。その中で、マクロ経済を安定化させ、財政赤字を許容範囲内に抑え、インフレを抑制し、成長を推進する決意を固めました。財務省のホ・ドク・フォック大臣は政府、国会に支援策の発布をアドバイスしたと明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「インフレ抑制を目指す様々な措置を取っています。現在、インフレ率は1.84%にとどまっています。生産経営分野の価格上昇や原油、鉄鋼などの価格高騰に対して、我々は各省庁、部門と協力し、政府に関税、証券市場、不動産市場などに関する解決策や密輸対策をアドバイスし、法律に則って、明確で、健全な経済関係を築くことが狙いです。今年の経済社会発展任務が完遂されると信じています。」
政府、各省庁、部門は年初から任務の遂行に力を尽くして、経済回復を加速させ、持続可能な発展を確保する決意を示しました。