(VOVWORLD) - 2021年は第15期国会にとって特別な年であるといえるでしょう。第1回と第2回会議はいずれも新型コロナウイルス感染症が蔓延している中で行われました。こうした中で、国会は適切な決定を出し、政府と力を合わせ、企業と人民の困難解決にあたっています。
2021年10月に第15期国会が発足してから、3ヶ月にわたり、全国は新型コロナ対応に力を尽くしてきました。ブオン・ディン・フエ国会議長によりますと、国会は能動性を発揮し、刷新を推進して、人民と企業をあらゆる政策の中心に置き、国の持続可能な発展に尽力する姿勢を固めました。
持続可能な発展のため
第15期国会第1回会議で最も重要な4つのポストが選出され、政府の組織と要職が決定されました。これは第1回会議の主要な任務であり、国家機構の活動の効果と質を左右するものです。席上、国会議員らは国家主席、首相、国会議長、最高人民裁判所長官、最高人民検察院長官などの選出・投票を行いました。また、2021年から2025年期の経済社会発展5カ年計画を承認し、その中で、年平均成長率を6.5%~7%に、2025年までの一人当たりのGDP=国内総生産はおよそ4700ドルから5千ドルにする目標を設定しました。
2021年、第15期国会は国の発展の推進を目指す複数の重要な政策を発布し、新型コロナ対応に前提を作り出しました。新型コロナウイルス感染症が複雑に推移している中で国会は政府に対し、疫病制圧を目指す差し迫った要求に応えるため、現行法の規定と違う対策や新型コロナの影響を受けた労働者と雇用者の支援策などを講じることを許可しました。これらの対策は前例がありません。特筆すべきことは経済の早期回復と新常態(ニューノーマル)への適応を目指す政策の作成・発布に際し、政府に科学的根拠を提供するため、国会・経済委員会は中央経済委員会、ベトナム社会科学アカデミーと協力し、「ベトナム経済フォーラム」を開催したことです。このフォーラムは人民と国内外の企業界の注目を集め、成功を収めました。第2回会議の開幕式で、ブオン・ディン・フエ国会議長は次のように語りました。
(テープ)
「国会、国会常務委員会は全国と力を合わせ、新型コロナの制圧や生産経営の維持、人民と企業の困難解決に貢献してきました。また、国会は常に刷新を願って、人民と企業をあらゆる政策の中心に置き、持続可能な発展に尽力しています。」
責任と刷新
第15期国会第1回と第2回会議はオンライン方式で行われました。国会議員は国会議事堂と中央直轄の各省・市でグループに分けられ、協議を行いました。地方での国会議員グループの協議には地方行政府や関係各省庁の指導者、専門家なども参加し、国会の議事日程や民主体制の拡大、法律の現実化などに意見を提出しました。
ブイ・バン・クオン国会事務局長 |
また、国会は会議の期間を短縮し、オンライン投票を試験的に導入しました。これは新型コロナへの臨時対策だけでなく、長期的な解決策として見なされる可能性があります。ブイ・バン・クオン国会事務局長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは臨機応変な対応しながら、刷新を推進しなければなりません。国会は全国国民と有権者が痛くした任務を立派に果たすため、実状を見極める必要があります。」
国会は2021年に収めた成果を発揮し、国家、国民を第一に位置づけ、「主体的、知恵、団結、刷新、責任」というベトナム国会の構築に貢献していくことでしょう。