(VOVWORLD) - 10月6日から中部各省で豪雨に伴う大洪水が発生し、甚大な人的物的被害をもたらしました。これまで、130人の死者、18人の行方不明者が出たほか、数千ヘクタールの農産物が収穫不可能となり、多くの交通道路が破壊されました。
現在、ベトナム政府と地方行政当局は被害の克服と被災者の生活の安定化にあらゆる手を尽くしています。
適切な指導
フック首相、被災地の指導者と会合 |
この数日、グエン・スアン・フック首相は洪水により深刻な被害を受けた中部クアンビン省の克服作業を視察し、クアンビン、クアンチ、クアンナム、トゥアティエン・フエ、ハティンの5つの省の指導者と会合を行ったほか、チュオン・ホア・ビン副首相、チン・ディン・ズン副首相らが洪水被災地に赴き、地方行政当局とともに、救難活動や災害克服作業を指導してきました。また、フック首相は8件の公文書を公布し、豪雨と洪水による被害克服作業を指導するとともに、被災地の疫病対策、救難救助、社会保障、災害克服に国家予算から2150万ドル相当の緊急援助を提供すると決定しました。
一方、被災地の住民と救難隊を支援するため、国の備蓄倉庫から5千トンのコメや物資、モーターボートなどを供給することにしました。フック首相はこれらの地方の人民委員会に対し、地元の実状を見極めた上で、この援助をはじめ、地方予算や義捐金を社会保障の確保、自然災害の克服作業に適切に活用するよう指示しました。
24日、フック首相はクアンビン省を視察した際、次のように語りました。
(テープ)
「実施すべき活動を直ちに展開し、住民の生活の安定化に全力を尽くさなければなりません。その中に、環境浄化や疫病対策に注視する必要があります。また、住民の衣食住を確保すべきです。さらに、学生が早期に学校に通えるような条件を整え、住民の救助を精力的に行わなければなりません。」
首相の指導に従って、中部各省の行政当局は災害の克服作業や住民への食糧・食品、浄水、必需品の十分な供給に尽力しています。また、住民の家屋の改修や環境浄化、疫病対策なども進められています。
一方、救助隊が被災者の元に迅速に赴くよう、有利な条件が整えられています。いくつかの地方は救助隊を対象に宿泊費を免除するなど、交通運輸部門は被災地への食糧、必需品、医療設備の搬送に有利な条件を整えています。
社会のコンセンサスづくり
政府は中部各省での洪水の被害克服作業を適宜に指導したことは被災者への関心を示しています。クアンチ省選出のド・バン・シン国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「政府、各省庁、特に保健省は各省・市の人民委員会と緊密に連携し、環境浄化や疫病対策を精力的に講じています。また、住民に対する浄水、電力、食糧・食品、飲料水の供給を確保しています。長期的には、生産回復を支援する政策をとる必要があると思います。」
一方、北部ナムディン省選出のマイ・ティ・フオン・ホア国会議員は次のように話しました。
(テープ)
「これは実状に見合った首相の適切な指導です。この適切な指導を高く評価します。」
こうした中、被災地クアンチ省、ハイラン県、ハイチャイン村の住民の一人は次のように話しました。
(テープ)
「国の備蓄米が適宜に私たちに供給されました。ハイチャイン村の住民を代表して党、国家の関心に感謝いたします。」
このおよそ1ヶ月間、中部各省は連続して3つの台風と2つの熱帯低気圧に伴う豪雨と大洪水に襲われ、深刻な被害を受けました。政府の適宜な指導、地方行政当局の断固たる解決策、全国各地の支援により、被災地の住民は被害の克服と生活の安定化に取り組んでいます。