(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたようにブオン・ディン・フエ国会議長の招きに応じて、エスペランカ・ローリンダ・フランシスコ・ニウアン・ビアス議長率いるモザンビーク国民議会代表団が18日から23日にかけてベトナムを公式訪問しています。
この訪問はグエン・フー・チョン党書記長とモザンビーク解放戦線党首であるフィリペ・ジャシント・ニュシ大統領とのオンライン会談後に行われ、両国の新たな協力の方向性を定めることが狙いです。これはビアス女史が2020年1月に国民議会議長に就任して以来、初めてのベトナム訪問となります。
47年間にわたる関係拡大
ビアス議長のベトナム訪問は両国の外交関係樹立47周年を機に行われたものです。両国は常に互いの国家建設発展事業を支持し、各レベルの訪問団の交流を頻繁に行っています。去る6月6日、グエン・フー・チョン党書記長はモザンビーク解放戦線党首であるニュシ大統領とオンライン会談を行い、両国の潜在力と強みを活かし、政治、外交、貿易、国防・安全保障、教育訓練、観光、文化、草の根外交分野での協力促進、地域と国際の場での緊密な連携などで一致しました。また、ニュシ大統領は、ベトナムはモザンビークの東方政策(ルックイースト・ポリシー)の優先対象国であると強調しました。
ベトナムとモザンビークの経済協力は順調に推移しており、2021年、両国の貿易額はおよそ1億5千万ドルに達し、その中でベトナムは9900万ドル相当のコメや肥料、繊維製品、鉄鋼などを輸出し、モザンビークからは5千万ドル相当のカシューナッツ、木材、飼料を輸入しています。
現在、モザンビークはベトナムが投資を行っている72の国と地域の中で11位に立ち、ベトナム軍隊工業通信グループ「ベトテル」とハノイ貿易総公社「ハプロ」はモザンビークに進出し、事業が順調に行われています。また、両国は農業分野での協力を重視し、経験の共有や水産物の養殖などに関する技術移転の促進、そのほか専門家の交流を中心とする教育分野での協力が進められています。
議会間協力を強化
昨年9月の両議長の会見 写真提供:TTXVN |
これまで、両国議会間の協力は多国間議会フォーラムを通じて維持されてきました。昨年9月、オーストリアの首都ウィーンで開催されたWCSP5=第5回世界議会議長会議では、ブオン・ディン・フエ国会議長とモザンビークのビアス議長との個別会見が行われ、議会活動に関する経験を共有し、両国政府の合意書の内容の実施状況の監視について、今後連携していくことで一致しました。また、両国の政府、地方、産業セクター、国民間における協力拡大、相互理解の強化を支持することが示されました。フエ議長は「友好と協力関係を重視し、モザンビークをアフリカにおける重要なパートナーの一つと見なしている」と強調しました。
モザンビーク国民議会議長の今回のベトナム訪問を機に両議長は議会協力を両国関係促進の重要な要素として活用する措置について話し合い、協力合意書を調印する予定です。
また、ビアス議長はベトナムの実業家らと会合を行い、メコンデルタ稲研究所の見学、ベトナム農業科学研究所の代表と会見するなどして、ベトナムとの経済や農業協力の強化を目指すとしています。
ベトナムとモザンビークは伝統的友好と多面的な協力関係の強化・発展に尽力しており、2025年には両国の外交関係樹立50周年を迎えます。モザンビーク国民議会議長の今回のベトナム公式訪問により両国関係がさらに強化されることが期待されています。