今回の質疑応答は、交通運輸省、資源環境省、労働傷病軍人社会事業省、教育訓練省の大臣4人のほか、3人の副首相らや最高人民裁判所長官、最高人民検察院長官が国会議員の質疑に答弁しました。

質疑応答の内容向上

国会は質疑応答の質を高めるため、幾つかの新しい改革を試みました。その中で、それぞれの議員が1分間で質問を出し、3人の議員の質問を受けてから、閣僚らは3分間でこれらの質問に答弁するという新しいやり方です。これは、質疑応答のディスカッション性を高めることが狙いです。国会民願サービス局のグエン・タイン・ハイ局長は次のように語りました。

（テープ）

「全国の有権者の願望は、国会の活動が国民の生活に密接につながり、国民の願望と期待に応えるようになるということです。そのため、質疑応答の内容と閣僚を選ぶのは重要です。そして、今回の質疑応答の新しい方法は、有権者から好評を受けています。」

国会 政府と歩む

今回の質疑応答で質問を出したり、閣僚らと討論したりした国会議員の数は、延べ250人以上ですが、時間に限りがあるので、閣僚らは全ての質問に答えられませんでした。答えられなかった質問は文書で答弁します。

今国会の閉幕式で発言にたったグエン・ティ・キム・ガン国会議長は、次のように語りました。

（テープ）

「国会議員らは、責任感を高め、質疑応答の議題に沿って短くわかりやすい質問を出したほか、その議題をより明らかにするため、閣僚らと積極的に討論しました。一方、閣僚らは、率直で明確に答え、残された問題の解決を公約しました。国会は、質疑応答での閣僚らの責任感と真面目さを認め、これから、残された問題解決に全力を尽くしてゆくよう期待しております。」

また、ガン国会議長は、前国会での質疑応答で出された幾つかの問題は期待通り解決されていないと指摘し、より強い決意を持って画期的な対策を講じる必要があると求めました。ガン議長は次のように語りました。

（テープ）

「質疑応答を通じて、国会議員は、国の発展と国民の幸福のために取り組んでいる政府と各地方とともに歩みたいという気持ちを示しています。今回の質疑応答で出された課題の中には、政府と地方の運営に関するものがありますので、すぐ改善することができますが、法律に関するものもありますので、法律の改正を行う必要もあります。」

国会は、今回の質疑応答に関する決議を出し、この決議に基づいて質疑応答で出された課題の解決を監視することになりました。