2022年初頭以来の8か月間の輸出入額は、約5000億ドルに達し、また、輸出超過額は54億9千万ドルとなっています。この成果について、商工省は、輸出入額が著しく回復していると評価しました。その中で、アメリカ、EU欧州連合、日本などの大規模市場向けの輸出額が増加しています。

企業の主体的な姿勢

8か月間の輸出超過は、行政手続の利便性向上のほか、生産活動の回復、サプライチェーンの再開に取り組む企業の努力によるとしています。輸出企業は年末までの目標達成のために、様々な試練克服に取り組んでいます。

ザン会長（qdnd.vn）

ベトナム紡績縫製協会のブ・ドウック・ザン会長は、次のように明らかにしました。

(テープ)

「紡績縫製部門で活躍している企業は、年末までに、生産活動の安定を堅持する方針です。これは、労働者、輸出先、顧客の維持・安定に貢献することから、第一の目標とされています。これに続くのは、生産効率を左右するコストアップを最小限に抑えることで、この目標も重要です。そして、労働者への賃金、手当てなどを確保することです」

一方、ベトナム皮革・履物協会のファン・タン・スアン副会長兼理事長は、「皮革・履物部門が困難を乗り越え、輸出の勢いを維持するためにFTA=自由貿易協定のメリットを良好に活用している」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「私たちは、今年の輸出額が230億ドルないし250億ドルに到達するように取り組んでいます。この目標を達成するためには、輸出製品の価値を高める必要があります。FTAのメリットを活用した上で、EU市場からの高品質な原材料や、先進的な設備を輸入し、質の高い履物を生産する方針です」

輸出振興の強化

カイン商工次官（baochinhphu.vn）

外国駐在ベトナム商務システムは国内の省庁、地方、企業などと緊密に連携して、国内の輸出入企業への輸出市場の情報提供や、輸出振興を強化しています。これについて、チャン・コック・カイン商工次官は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムの主力輸出製品である農産物、紡績縫製品、履物は、市場のニーズに左右されやすい商品です。我々の任務は、年末までの輸出の勢いを維持するために、輸出需要を十分に把握すると同時に、サプライチェーンのボトルネック解消に対応していかなければなりません」

カイン商工次官はこのように語り、商工省は、引き続き企業に税金の還付、輸出入に関する行政手続きの利便性を向上すると明らかにしました。

この8か月間の勢いを維持すれば、ベトナムの今年の通年の輸出入総額は7400億ドルに達する可能があります。