2015年、ベトナムは多国間協力を強化すると共に、戦略的パートナー関係がある国々との関係の深化に力を入れるとしています。

アメリカとの関係を新しい発展段階に格上げする

ベトナムとアメリカは2013年、両国間の関係を全面的パートナー関係を構築しました。この1年間、この関係における9つの優先的分野が積極的に展開され、一定の成果を収めました。また、2015年、ベトナムがＴＰＰ環太平洋経済連携協定の締結を目指す交渉が完成することはベトナムとアメリカとの関係の発展に突破口を切り開くことが期待されています。2015年、両国間の取引総額は2014年の350億ドルをはるかに上回ることが予測されています。その他、2015年、両国は国交正常化20周年を記念するので、特別な意義を持っています。アメリカ駐在ベトナム大使館のファム・クアン・ビン( Pham Quang Vinh)) 大使は次のように語りました。

（テープ）

「最近、アメリカのケリー国務長官はベトナムのグェン・フー・チョン共産党書記長がアメリカを訪問するようというアメリカ政権の招きを伝えました。ベトナムは2015年、アメリカのオバマ大統領がベトナムを訪問できるよう期待しています。これらの訪問が実現されれば、両国関係に弾みをつけることでしょう」

現在、両国は教育、文化、国防・安全保障などの分野における協力を精力的に実施しています。特に、アメリカはベトナムの航海能力向上のため、ベトナムに1800万ドルを支援しました。

ベトナムと中国との関係健全化

2015年、ベトナムは中国との外交関係樹立65周年を記念します。これは両国間の伝統的友好協力と全面的戦略的パートナー関係を新しい発展段階に格上げするチャンスとなります。ベトナムは常に中国を近隣の大国であると共にベトナムの重要なパートナーとして見なしています。地域と世界情勢が複雑に推移し、両国関係は多くの困難に直面していましたが、ベトナムは終始一貫して、中国との全面的戦略的パートナー関係を重視しています。また、ベトナムは中国がベトナムの安定と発展を中国の発展チャンスと見なすよう希望しています。中国駐在ベトナム大使館のグェン・バン・トゥ( Nguye Van Tho) 大使は2015年の両国関係の方向について、次のように語りました。

（テープ）

「両国間の高級レベルの交流を強化すると共に、ベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海に関連する問題を始め、両国関係に残されている問題点を解決するため取り組んでいます。この問題の基本的、かつ、長期的な解決策が見出されないうちに、両国はこの海域の平和、安定を維持し、ＤＯＣ＝海上行動宣言をきちんと実施し、ＣＯＣ＝海上行動規範の作成のため努力しています。」

伝統的パートナー関係の強化

2015年、ベトナムはチェコとの外交関係樹立65周年を記念します。現在、チェコはベトナムを同国の12の重要な貿易相手国の一つとして、そして、ベトナムはチェコをＥＵ＝欧州連合に進出するための重要な貿易相手と見なしています。チェコ駐在ベトナム大使館のチュオン・マイン・ソン( Truong Manh Son) 大使は次のように語りました。

（テープ）

「現在、両国間の貿易関係は両国の潜在力を十分に活用していません。両国間の貿易関係をさらに強化するため、今後、私たちは両国の関連各機関の協力を促進します」

2015年、ベトナムは2国間と多国間の貿易協定がもたらしたチャンスを活用すると共に、重要なパートナーとの関係を強化します。これはベトナムの経済発展と国際社会におけるベトナムの地位向上に大きく貢献することでしょう。