立法活動は国会の最も重要な役割の一つです。2013年の新憲法を施行した最初の年となった2014年、国会は29件の法律を採択した他、28件の法律の意見集約するなど、立法活動を最優先課題として位置づけました。これは憲法の体制化と法律整備の充実に寄与し、国の管理と社会主義を志向する法治国家の建設の要求に応えるものです。
2014年、国会の法律と法令作成が強力に進められ、その中で、国家機関組織を始め、社会主義を志向する市場経済に関連する法律や市民の基本的な権利と義務に関する多くの法律が制定されました。
2014年の2つの会議の重点的任務
2014年、第13期国会は年内に開催された2つの会議の重点的任務として立法活動をあげました。国会会議の議事日程の中で、立法活動は3分の2を占めました。これは2013年の憲法を体制化させるためのものです。中部ゲアン省選出のファン・バン・クイ国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「前回と今回の国会で多くの法律が採択されました。政府は体制と政策を引き続き完備してゆくため、これらの法律の施行細則政令を発布しました。これは経済発展の要求に応えると共に、インフラ整備、裾野産業などいくつかの経済分野への投資活動に有利な条件を作り出します」
多くの分野を網羅する
2014年、国会は2013年憲法の具体化に深い関心を寄せてきました。その中で、国会は国会組織法改正案、人民裁判所組織法改正案、人民検察院組織法改正案など国家機関組織に関する3件の法律を発布しました。また、国会は政府組織法改正案、地方行政府組織法案について意見集約を行いました。
経済体制の完備に関して、2014年、国会は社会主義を志向する市場経済に関する多くの法律を採択しました。中には、住宅法改正案、投資法改正案、企業法改正案などがあります。一方、同年、国会は人権と市民権利に関する多くの法律を発布し、その中で、医療保険法改正案、社会保険法改正案を発布した他、民事法改正案を討議しました。
ハノイ市選出のディン・スアン・タオ国会議員は次のように語りました。
(テープ)
「法律作成の際に、市民や組織の権利が重要視されており、これは前向きな変化です。この前に、法律作成の時、国家管理が重視されましたが、現在は、人間の権利が重視されるようになりました。他に喜ばしいことは国会議員が有権者に対する自らの責任感と役割を十分に発揮するということです。一般的に言うと、法律作成事業の質が高まっていると思います」
2013年憲法は国の新しい発展段階に基礎を作り出しています。その理由で、その法律施行活動は2014年だけでなく、今後も引き続き実施される必要があります。これに関して、グェン・シン・フン国会議長は次のように語りました。
(テープ)
「国会は国会常務委員会、国会や政府の各機関、関連各機関などに対し、国会が採択した法律や決議を効果的に施行するように努力するよう指導すると共に、新しい憲法に見合う法律システム全体を点検するよう求めました。その他、法律の宣伝教育活動を強化する必要があります」
2013年憲法が効果的に施行されるか否かは法律作成と法律の施行にかかっています。憲法の体制化に対する国会の取り組みは憲法の施行に重要な役割を担うことでしょう。