(VOVWORLD) - ASEANの責任ある加盟国としてベトナムは他のASEAN加盟国と一緒に、ASEAN内の団結と発展、そして、世界における威信と役割向上のために全力を尽くしています。
8月4日から8日にかけて、フィリピンで、第50回ASEAN外相会議と関連会議が開催されます。今回の会議はASEAN東南アジア諸国連合の団結と統合を強化し、世界におけるASEANの威信を高めることが狙いです。
ASEANの役割向上
第50回ASEAN外相会議と関連会議は、ASEAN創設50周年とASEAN共同体設立2年目に行われるものです。この50年、ASEANはアジアだけでなく、世界でも自らの役割と威信を絶え間なく高めています。ASEANの相手国などは、地域におけるASEANの中心的な役割の強化を支持しており、ASEAN共同体づくりへの支援を公約しています。
経済の面では、ASEANは、多くの国と組織にとって重要なパートナーとなっています。ジェトロ日本貿易振興機構の伊藤・博敏バンコク主任調査研究員は次のように語りました。
(英語のテープ)
「ASEANは日本の重要な貿易相手国です。一方、日本は、ASEAN諸国に投資している外資系プロジェクトの約半分を占めており、ASEANにとって最大の投資国です。そして、日本企業は、これからもASEANへの投資を拡大しており、日本とASEANの協力は多くの分野においてさらに深化しています。」
地域の安全保障分野においても、ASEANは中心的な役割を果たしています。ASEANが提唱した協力体制は、ASEANの相手国から支持を受けています。ASEANはベトナム東部海域(南シナ海)問題や朝鮮問題などの解決へ向けて積極的な姿勢を示しており、地域の平和・安定・繁栄のために取り組んでいます。
ASEAN 団結と発展へ
経済や安全保障などの面において世界と地域の情勢が複雑に推移している中で、ASEANは域内の安全保障の強化、及び、イノベーションによる全面的な成長と人々の生活改善に取り組む方針です。これは、 ASEAN共同体づくりの主な目標です。しかし、ASEANは多くの試練と困難に直面しています。ASEANのレ・ルオン・ミン事務局長は次のように語りました。
(テープ)
「ASEAN加盟国間の発展レベルの格差はまだ大きいです。例えば、ASEANの中で、一番発展している国の一人当たりGDPは最も貧しい国の43倍になっています。これは、ASEAN共同体づくりにとって最も大きな試練であると思います。」
そして、自由貿易を主張しているASEANにとって、世界で保護主義が台頭していることは、大きな試練になっているとされています。
50年の歴史を持つASEANはASEAN共同体づくりを新しい道のりと見なしています。ASEANの責任ある加盟国としてベトナムは他のASEAN加盟国と一緒に、ASEAN内の団結と発展、そして、世界における威信と役割向上のために全力を尽くしています。