GDP成長  ベトナムのたゆまぬ努力の結果

(VOVWORLD) -今年第3四半期のGDP=国内総生産の伸び率は2.62%に達し、昨年同期と比べて、2.12%増となっています。この数字は、ここ10年間で最低を記録しましたが、地域内で高い水準にあります。
GDP成長  ベトナムのたゆまぬ努力の結果   - ảnh 1        (写真:TTXVN)

9月29日に、計画投資省・統計総局は、記者会見を行い、2020年の第3四半期と年初9ヶ月間の経済社会統計を公表しました。これに基づき、今年第3四半期のGDP=国内総生産の伸び率は2.62%に達し、昨年同期と比べて、2.12%増となっています。この数字は、ここ10年間で最低を記録しましたが、地域内で高い水準にあります。

新型コロナウイルスが、各国の経済社会にマイナス影響をもたらしている中、ベトナムのGDP伸び率が2.12%に増加したことは、疫病対策と経済回復におけるベトナムの大きな成功であると見なしています。

たゆまぬ努力の結果

新型コロナウイルスは企業界に大きな影響をもたらしましたが、2020年初頭9ヶ月間に、新規設立や事業再開を行った企業の数は、13万3600社に達し、昨年同期と比べ2.9%増となっています。従って、失業状態は改善されてきました。

一方、輸出入総額は、3880億7千万米ドルを超えています。その中で、輸出額は、2020億ドルを越えました。輸出超過額は、およそ170億ドルに上り、昨年通年と比べ1.5倍増となっています。工業統計局のファム・ディン・トウイ局長は次のように語っています。

(テープ)

「新型コロナ禍の影響で、全ての経済大国では、経済が落ち込んでいます。多くの国は、GDPがマイナス成長にならないよう望んでいます。このような状況の中で、ベトナムは、プラス成長を維持しています。これは、ベトナムのような経済の明るい兆しであると思います。」

年末まで楽観視の兆し

今後も、ベトナム経済は引き続き多くの試練に直面すると予測されています。しかし、ベトナムは、第4四半期にかなり高い成長スピードを維持する他、今年通年の伸び率は2~3%に達するでしょう。

農業分野では、多くの果樹は収穫量が高い一方、コメの価格と幾つかの農産物の消費市場は、安定します。その他、この期間に、大量の公共投資額が実施されると予想されています。同時に、ベトナム国内では、現時点で、4週間連続して新型コロナの市中感染者がゼロとなり、国際線の運航が再開されつつあります。これにより、交通運輸や、観光、ホテル、娯楽などの部門は活気を取り戻し、経済成長の促進に貢献します。

統計総局のグエン・ティ・フオン局長は、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは新型コロナウィルス感染症対応策を引き続き実施しながら、経済回復を目指す諸措置を講じています。また、企業と住民に対する補助パッケージを適宜に実施しなければなりません。さらにベトナム人に対し、ベトナム企業の生産と製品の消費を支持するよう働きかける必要があります。そして、公共投資の実施を促進し、市場の需要に応える生産構造の調整を進め、通貨・金利政策、為替レートを柔軟に運営してゆく方針です。」

年初以来のGDP成長率は、2.12%で2016年~2020年期の目標こそ達成できませんが、世界経済が様々な困難に直面している背景の中で、この数字は、楽観した結果であり、ベトナムがさらに高い成果を収めるための原動力となっています。

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