そして、政府は、各省庁や部門に対し、これらの目標を達成するためには年末までの数カ月に全力を尽くして取り組むよう要請しました。

ベトナムの2017年の経済は生産、サービス業と輸出活動には前向きな兆しを見せています。この間、政府の努力により、ベトナムの経営環境、競争力が著しく改善されています。WEF世界経済フォーラムがこのほど公表した2017～2018年期の世界競争力レポートの中で、ベトナムの順位は5ランク上がっています。

正しい方向へ進む政府

経済中心地・ホーチミン市

2017年の第1四半期のGDP＝国内総生産の伸び率は低く、通年の成長目標の実施にマイナス影響をもたらしました。そのようの中、政府は、打ち出された目標を堅持すると共に、それぞれの部門、分野の発展シナリオの立案を指導しました。首相と副首相らは、数百回にわたり政策を討議する会議を主催する他、幾つかの地方での投資振興会議に出席し、各企業の代表から意見に耳を傾けた上で、各企業の困難解決を適宜に指導してきました。政府は、信用、関税、土地、投資、建設などに関する政策や法律の点検・完備、行政手続きの簡素化を進めることで、経営生産活動にあらゆる有利な条件を作り出しています。

その努力により、年初以来の経済社会発展事業は多くの成果を収めています。それらは、GDP成長が突破口を切り開いたことや、マクロ経済が安定していること、経営投資環境・競争力が著しく改善されていることです。これらの結果は、経済再構築を成長モデルの刷新と結びつけて行うという政策が功を奏し始め、石油ガスを始め天然資源の開拓への依存度が徐々に減っていることを示すものとみられています。従って、党の指導能力、国会の監視活動、政府の管理に対する国民と企業の信頼感が高まっています。これは、向こう数年間の迅速的かつ持続可能な開発の前提となっています。政府事務局のマイ・ティエン・ズン長官は次のように語っています。

（テープ）

「それらの結果は、政府が打ち出した方策の効果、及び、各部門、地方、機関に対する政府の断固たる指導を示しています。これはまた、2017年通年のGDP伸び率を6.7％にするという目標の実施にとって前向きな兆しでもあります。こうしたスピードを維持し、そして、大規模な自然災害が発生しない場合、国会が託した13の目標は達成可能です。」

一方、グェン・ティ・キム・ガン国会議長は政府の努力について、次のように評価しています。

（テープ）ngan

「国会は、経済社会発展と国家予算に関する国会決議の遂行に取り組んできた政府や、各部門の努力を高く評価しています。国会は、企業共同体と人民各層が試練を乗り越えて、前向きな成果を収め、2017年の目標実施のための前提を作り出したことを表彰します。」

年末までの方向

今年通年のGDP伸び率を6.7％にするために、第４四半期のGDP伸び率は7.32％に達する必要があると指摘されています。これは重い任務とみられています。というのは、この目標値が年初ごろの伸び率の1.5倍に相当し、この6年間の最高となるからです。先ほどの政府事務局のマイ・ティエン・ズン長官は次のように語っています。

（テープ）

「首相は、各省庁や部門に対し、経営環境の改善、企業の困難解決をさらに加速させるよう要請しています。その一方で、投資・経営の条件の点検、削減を促進しています。また、輸出入品に対する検査活動を全面的に改革します。各省庁、部門、地方は頻繁に企業との対話を開催することも必要です。」

年初以来の経済社会発展の成果は、政府と各機関の大きな努力によるものです。政府の断固たる指導と気を緩めないという精神で、2017年のGDP伸び率に関する目標が達成されることが期待されています。