2019年の多国間外交活動

(VOVWORLD) -2019年は多国間外交分野においてベトナムの重要な転換点を印す年となりました。

今年、ベトナムは世界の平和、各国の独立と主権の確保、人権擁護を目指す諸活動に積極的に参加するだけでなく、2020年~2021年の国連安全保障理事会非常任理事国として賛成多数で選ばれました。これはベトナムに対する国際社会の信頼を示すと共に、世界の平和・安全保障の確保に対するベトナムの取り組みの賜物と言えます。エストニアのケルスティ・カリユライド大統領は次のように語りました。

(テープ)

「賛成多数でベトナムが、国連安全保障理事会非常任理事国に選ばれたことを嬉しく思っています。これは今後、ベトナムは重い責任を担うことを意味します。私達はベトナムを信頼しています」

国連に加盟してからのこの40年、ベトナムは国連の諸活動に積極的に参加してきました。その前、ベトナムは2008年~2009年の国連安全保障理事会非常任理事国としての役割を立派に果たしました。その他、ベトナムは人権理事会、経済・社会理事会、ユネスコ執行委員会など国連の人権体制に積極的に参加してきました。外交学院のレ・ディン・ティン( Le Dinh Tinh) 博士は次のように語りました。

(テープ)

「これは多国間外交におけるベトナムの新しい姿勢を示しています。それは3つの要素から作られています。第一はこれまでベトナムが外交分野で多大な成果を収めたこと。第二はベトナムが国連安全保障理事会を始め、国連活動に多くの経験を積んだこと。第三はベトナムが地域を含め、世界各国の支持を受けるということです」

特に、2019年、ベトナムはアメリカのトランプ大統領と朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キム・ジョン・ウン)労働党委員長の首脳会談を成功裏に主催しました。これは国際社会からの好評を得ています。ベトナムの研究に携わるオーストラリア国防学院のカール・セイヤー名誉教授は次のように語りました。

(テープ) 

「来年、ベトナムは国連安全保障理事会非常任理事国とASEAN=東南アジア諸国連合の議長国を務めます。ASEANはこれまで朝鮮半島の平和プロセスの促進を望んでいることから、米朝首脳会談がハノイで開催されたことはASEANが今後も朝鮮半島の平和プロセスの強化に貢献するようとのメッセージを送りたいのです。

また、2019年、ベトナムは国連の平和維持活動に引き続き積極的に参加しています。ベトナムは2級野戦病院2号を南スーダンに派遣しました。そして、2019年、ベトナムは国連ウェーサーカ祭2019を成功裏に主催しました。

このイベントには112カ国の仏教組織の指導者や聖職者、仏教徒ら合わせて数千人が参加しました。この行事は平和作りと知恵に関する仏教の価値をも示しているとされています。

2020年に入り、ベトナムは引き続き国連憲章を基礎に、国連加盟諸国と連携して、グローバルな試練への対応に取り組むことでしょう。

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