(VOVWORLD) -この首脳会議はAPECサミット・ウェークの最も重要な活動で、APEC加盟21か国の指導者が参加しました。
ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、マレーシアのムヒディン首相の招きに応じて、11月20日にオンライン形式で開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議の第27回首脳会議に出席しました。
APEC経済外相会合の様子
(写真:baoquocte.vn)
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この首脳会議はAPECサミット・ウェークの最も重要な活動で、APEC加盟21か国の指導者が参加しました。第27回APEC首脳会議に出席したことはAPEC活動に対するベトナムの責任感を示すと共に、APECにおけるベトナムの地位向上につながるとされています。
APEC2020 の議長国を務めるマレーシアはテーマを「共有された繁栄の強じんな未来に向けた人間の潜在能力の最適化」を提案し、その中で、貿易と投資の改善、技術とデジタル経済を通じる包摂的経済;インベンションの持続可能な促進を最優先課題にしています。
APECの協力を維持する
APECにとって、2020年は特別な意義を持つ年です。今年は域内の貿易・投資の自由化を目指す「ボゴール目標」の実施25周年を記念する年であると共に、長期的な協力計画の実施状況を点検する年でもあります。また、今年、APECは2020年以後のAPECのビジョンを作成します。
今回のAPEC首脳会議は世界各国が新型コロナウイルス感染症への対応に全力を尽くしている背景の中で行われます。先週行われたAPEC加盟諸国の高級実務者会合で、APECのレベッカ・ファティマ・スタマリア事務局長はAPECはこれまでコロナ禍のようなパンデミックに対応したことはなかった。このパンデミックはAPEC加盟諸国の国民の生活、経済、APECの政策を左右している」と明らかにしました。
第27回APEC首脳会議におけるベトナムの貢献
ベトナムは1998年にAPECの正式メンバーになりました。これまで、ベトナムは2006年と2017年に、2回にわたり、APECの首脳会議を主宰しました。これについて、フアム・ビン・ミン副首相兼外相は次のように語りました。
(テープ)
「これは国際社会への参入を促進するというベトナムの主張を示しています。現在、ベトナムは国際社会に積極的、かつ、主体的に参入しています」
2020年、ベトナムはASEAN議長国の傍ら、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国を務めています。そのため、APEC首脳会議に出席している時、ベトナムはAPECの議長国であるマレーシア、および、他の加盟諸国と緊密に協力して、APECの各会議が共同宣言を発表するため働きかけていました。
ベトナムは観光大臣会合、貿易大臣会合、APEC 健康と経済に関するハイレベル会合、食料安全保障に関するハイレベル政策対話など、APECのおよそ100件の会合や対話に参加し、意見を寄せました。
これと同時に、ベトナムは2020年以後のAPECのビジョン、2020年以後のAPECのエネルギー・ビジョン、2021年~2025年のAPEC構造改革プログラム、APECの各会議の共同宣言、「ボゴール目標」の実施状況に関する報告書などの文書の作成に参加しました。
加盟21か国からなるAPECは世界の人口の40%、世界のGDP=国内総生産の60%を占めています。ベトナムがAPECの諸活動に積極的に参加していることは平和、安定、ダイナミックで、創造的、かつ、連結的、繁栄したアジア太平洋共同体に関する戦略的ビジョンの作成に貢献することでしょう。