(VOVWORLD) -30日に、ホーチミン市で13日間にわたって開かれていたAPECの SOM3=第3回高級実務者会合は最終の議事日程に入りました。
SOM3は、複数の重要な結果を収めた他、APEC閣僚級会合に上程する文書、11月にダナン市で開催されるAPEC首脳会議の議事日程などを討議しました。
複数の実質で効果的な内容
SOM3はAPEC 2017の活動の中で、3番目の大規模な活動となりました。SOM3の枠内には様々な分野におけるAPEC の作業部会、委員会の会議、セミナー、対話など合わせて75件が行われました。これらの活動に参加したAPEC加盟21ヶ国の代表は、自由貿易・投資、経営の円滑化、サイバー経済、経済・財政・社会に関する包摂的発展、中小企業、科学技術とアイディア、腐敗対策、医療、緊急状態対応、構造改革、世界経済参入への参入能力向上などについて討議しました。
特に、今回のSOM3で、ベトナムは幾つかのアイディアを出しました。その中でも、食料安全保障ウィーク、及び、気候変動に対応する持続可能な農業に関するハイレベル政策対話がありました。アジア太平洋地域が、気候変動の深刻な影響を受けている背景の中で、食料安全保障、気候変動に対応するための持続可能な農業作りはAPEC加盟諸国の関心事となっています。そこで、南部カントーで開催された食料安全保障ウィークは多くの成果を収めたのです。農業農村開発省のグェン・スアン・クオン大臣は次のように語っています。
(テープ)
「我々は、この際に、食料安全保障の発展と気候変動に対応する持続可能な農業の開発を結びつける枠組みを採択しました。次いで、農村開発と都市を結びつける枠組み、アジア太平洋地域における将来の持続可能な農業開発に関する閣僚級会議の計画も採択しました。」
一方で、今回のSOM3において、医療と経済に関する高級会議が行われました。会議では、差し迫った医療問題、支援者や主要なパートナーとの医療協力の強化、2018年における加盟諸国の計画や、女性支援政策、保健分野への投資誘致と効果的な使用などを盛り込むAPEC首脳会議に上程される共同宣言案などについて討議されました。
その他、ベトナムの構想により、「経済・財政・社会に関する包摂的発展」というシンポジウムが開催されました。今回のSOM3におけるベトナムのアイディアについて、APECのアラン・ボラード事務局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ベトナムの優先課題は、地域内の経済参入に集中しています。これは、それぞれ国だけではなく、地域全体の共通問題となっています。ベトナムが提示した幾つかの提案は、かなり新しく、それを実施する際には多くの試練があるかもしれませんが、私の考えでは、ベトナムはAPECの主催国という役割をかなり良好に果たしたと思います。」
APEC首脳会議を迎える用意がある
SOM3と関連会合において収めた結果は、来る11月に開催されるAPEC首脳週間で討議される2020年と向こう数年間までのビジョンの立案に向けた重要な基礎であると見られています。SOM3の結果は、「共通の未来を培う新しい原動力づくり」という今年のAPECのテーマのような目標に向かって、APEC年2017に対するベトナムの努力を示しています。