(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように14日、グエン・ティ・キム・ガン議長率いるベトナム国会代表団はカンボジアのシェムリアップで、開催される第27回APPF=アジア・太平洋議員フォーラムの第27回総会に臨みました。
ベトナム国会の最高指導者がこの総会に参加することは地域各国の議会間の協力を重視することを示し、ベトナムがAPPFに貢献し続けるチャンスともなります。
APPFは国際社会の相互理解を目的として、この地域の議員が1993年に設立した国際組織です。現在、オーストラリア、カンボジア、カナダ、チリ、コロンビア、中国、エクアドル、インドネシア、日本、韓国、ラオス、マレーシア、フィリピン、ロシア、シンガポール、タイ、アメリカなど27カ国が加盟しています。ベトナムは1995年1月に加盟しました。
APPFにおけるベトナムの活躍
ベトナム国会はAPPFの年次総会に参加することを重要な多国間外交活動の一つと見なしています。1995年1月、APPFに加盟して以来、ベトナムはこのフォーラムの諸活動に積極的に参加しています。ベトナムの構想や貢献はアジア太平洋諸国の議会と政府の協力の強化から気候変動への対応に関する決議の採択、アジア太平洋の協力メカニズムの設立に至るまで多岐にわたってきました。ベトナムとAPPFとの協力の重要性について、グエン・ティ・キム・ガン国会議長は次のように語っています。
(テープ)
「ベトナムは常にAPPFの各目標を高く評価し、支持しています。また、APPFを政治・安全保障、及び地域共通の利益に関する対話や地域の平和、安定に向けての信頼醸成と協力の推進に貢献する重要なフォーラムと見なしています。ベトナム国会はAPPF、及び加盟諸国の議会と緊密に連携して、打ち出したビジョンを現実化し、APPFの決議を具体的な行動にする決意です。」
2005年と2018年にベトナムは第13回と第26回APPF総会を主催しました。第13回総会でベトナムは地震・津波災害に関する特別セッションを開き、自然災害による被害を受けた加盟国に対する関心を示しました。
第26回総会の様子 |
一方、第26回総会では、APPFの今後の発展方向を定めるため、アジア・太平洋議員フォーラムの2030年までのビションに関するハノイ宣言が採択されました。また、この総会で初めて女性議員会議が行なわれました。さらに第26回総会はAPPFとAPEC=アジア太平洋経済協力会議などの多国間組織との連携の推進に成功したといえます。第26回APPF総会に参加したカンボジアのTep Ngorn上院副議長は次のように語りました。
(テープ)
「グエン・ティ・キム・ガン国会議長が主宰したこの総会の成功はAPPFの新たな発展の一歩となりました。また、この成功は地域内の協力の促進を目指す加盟諸国の責任感と公約を示しました。カンボジアは第27回総会の主催国としてこの出来事を成功させるよう、あらゆる手を尽くしてきました。」
多国間議会フォーラムに貢献
第27回総会は「平和、安全保障、持続可能な開発のための議会間のパートナーシップの強化をテーマにします。総会の開会式で、グエン・ティ・キム・ガン国会議長は第26回総会の議長として演説を行なう予定です。また、ベトナム国会代表団は政治、安全保障、経済協力に関する討論会やシエムリアプ宣言、共同声明、決議作成委員会に参加します。
APPFに加盟して以来この20年間あまりにわたって、ベトナムは同フォーラムの健全化に適切な貢献をしてきました。これにより、ベトナムと加盟諸国の発展のための平和な環境が確保されるとしています。