ASEANの団結と統一を確保するための努力

(VOVWORLD) -2月3日と4日の両日、インドネシアの首都ジャカルタで、ASEAN=東南アジア諸国連合の外相会議が開催されています。ブイ・タイン・ソン外務大臣率いるベトナム代表団がこの会議に参加しています。

ベトナムが今回のASEAN外相会議に参加することはASEAN内の団結精神とコンセンサスの強化に寄与し、これを通じて、国際社会におけるベトナムを含むASEANの役割と地位向上を図っています。

新しい情勢において、ASEANが臨機応変に対応すべき

この外相会議はASEANの年次会議ですが、会議はかなり特別な情勢で開かれています。ASEAN加盟諸国は新型コロナウイルス感染症を抑制しており、経済社会面に多くの課題に直面しているということです。そのほか、紛争、エネルギーの危機、インフレ率の高騰など世界の地政学的不確実性がASEANの経済回復にマイナス影響を与えているということです。

その背景の中で開かれている今回の会議はASEAN加盟諸国の外務大臣が課題への対応策を提出し、ASEAN内の団結を強化し、地域におけるASEANの中心的な役割を高めるための構想について意見を交換するチャンスとなります。

ASEANの団結と統一を確保するための努力 - ảnh 1ASEAN駐在ベトナム代表団のグエン・ハイ・バン団長

ベトナムはASEANの運営活動の効果向上を目指す構想を支持

今回のASEAN外相会議では3つの重要な会合が開かれました。2日に開かれたEANWFZ =東南アジア非核兵器地帯条約に関する第一の会合で、ASEAN外務大臣は「ASEANは平和目的で原子力を利用することができる。課題となるのは原子力の利用をどのように監視、管理するかということです。ASEAN駐在ベトナム代表団のグエン・ハイ・バン団長は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはEANWFZ =東南アジア非核兵器地帯条約を履行する行動計画に意見を寄せました。大国間の競争が激しくなっている背景の中で、これは非常に複雑な課題です」

一方、ASEANコーディネーター評議会会議で、ソン外務大臣とASEAN加盟諸国の外務大臣は東ティモールがASEANの正式な加盟国になるロードマップを作成しました。

そのほか、ASEAN外相会議で、ASEAN加盟諸国はミャンマー問題に関する合意書の履行状況を評価したほか、ASEANの体制や機関の活動の効率化を目指す対策を協議しました。先ほどのASEAN駐在ベトナム代表団のグエン・ハイ・バン団長はさらに次のように語りました。

(テープ)

「これはベトナムがASEAN議長国を務めていた時に提出した議題であり、現在、ASEAN加盟諸国と連携して実施しています。また、今回の会議はASEANとパートナーとの関係に関するいくつかのコンテンツを協議します。そのほか、地域と国際問題もASEAN加盟諸国の注目を集めています。ベトナム代表はASEANの団結を確保するため意見や提案を提出しなければなりません」

ASEANへ加盟してから、ベトナムはASEANの責任感がある前向きなメンバーとして活躍してきました。インドネシアのコーディネートとベトナムを含むASEAN加盟諸国の積極的な貢献により、ASEANは掲げられた目標を遂行することを確信しています。

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