(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、12日、欧州議会がEVFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定、および、EVIPA=投資保護協定を承認しました。
ベトナムとEUとFTA・IPAを締結する式典 |
これは、ベトナムの国際社会への参入深化に関する路線を再確認するものとされています。また、いかなる勢力もベトナムの国際社会への参入を阻止できないことも示しています。
欧州議会がこれらの協定を承認したことはベトナムとEUとの関係の重要な節目とみられています。EUが発展途上国とFTA・IPAを締結することは今回が初めてですが、これは今後も貿易自由化を促進していくというEUの決意を示す証とみられています。また、アジア太平洋地域を含め国際社会におけるベトナムの重要な役割と地位を立証する証を示すものと評されています。
歪曲論調もある
国際社会は、欧州議会がEVFTAとIPAを承認したことを受け、多くの国が歓迎の声をあげています。これらの協定に関し、欧州諸国の高官と報道界や、国際組織の代表からは、「関係各側に利益をもたらすとともに、ベトナムの持続可能な発展に貢献する」、「重要性が日増しに増しているベトナム市場へのEU製品の進出を確保する」、「これは自由貿易の強化、および、保護主義の反対にとって積極的な兆しでもある」、「これらの協定の承認は欧州議会にとっても大きな成功である」、「EVFTAとIPAは双方に多大な利益をもたらす」などのコメントが出されています。
EVFTAとIPAがベトナムとEUにもたらす利益は明らかですが、これに関する中傷論調もあります。敵対勢力は、教育や、言論、娯楽、信仰の有無などに関する国民の自由権を理由にして、これらの協定の締結・批准に反対しています。これに関し、人権を研究するカオ・ドゥク・タイ博士は次のように語っています。
(テープ)
「EVFTAとIPAの締結を阻止するための理由は理論でも実践面でも根拠がないといえます。EUがこれらの協定を批准しないよう要求することの理由は中傷論調にすぎません。その目的はベトナム共産党の威信を低下させるためのものといえます。」
EVFTAとベトナムの国際社会への参入事業の価値
実際、ベトナムの現行の政策・路線は、国際条約と国連の世界人権宣言に合致しています。国際社会は人権保護や、国民の生活改善、雇用創出、貧困解消などに対するベトナムの努力を高く評価しています。ホーチミン国家政治学院のトゥオン・ズイ・キェン博士は次のように語りました。
(テープ)
「人権に関する中傷論調は価値がありません。ベトナムのドイモイ刷新事業のこの30年間余りの成果や、国際社会の評価、国連のミレニアム目標の実施事業の成果などはこれらの論調を否定しています。」
欧州議会は承認したEVFTAとIPAは、単なる経済に関わる問題ではなく、ベトナムの全面的な発展事業や、国際社会における地位・威信の向上、国民の権利保護事業の成果などを示す証とみられています。これらの協定は敵対勢力の中傷論調を否定しています。