GMSづくりに積極的に参加するベトナム

(VOVWORLD) -GMS=大メコン圏とは、 タイ、カンボジア、ラオス、ベトナ ム、ミャンマーの 5 カ国と中国雲南省、広西チワン族自治区の2省にまたがるメコン川流域の総称です。
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今月31日、ハノイで、GMS6=第6回大メコン圏首脳会議や、CLV10=カンボジア・ラオス・ベトナムからなる開発三角地帯第10回首脳会議が始まります。これは2018年の外交分野におけるベトナムの最大の出来事であり、繁栄で持続的に発展するメコン圏づくりに向けたベトナムの前向きな貢献を示しています。

GMS=大メコン圏とは、 タイ、カンボジア、ラオス、ベトナ ム、ミャンマーの 5 カ国と中国雲南省、広西チワン族自治区の2省にまたがるメコン川流域の総称です。総人口は3億4000万人で、その総面積は260万平方キロメートルにのぼっています。

1992年に、ADB=アジア開発銀行の支援により、大メコン圏の国々は連携実行する計画を発足させました。この計画の目的は繁栄、国際社会への参入、及び、平等なメコン圏づくりということです。

発展の潜在力が豊富な地域

地理的条件に関して、GMSは非常に重要な意義を持っています。ですから、この地域は中国の南部から東南アジア地域までまたがるのです。第6回大メコン圏首脳会議の組織委員会の委員長を務めるベトナムのダン・ディン・クイ外務次官は次のように語りました。

(テープ) 

「これはアジアにおいて、GDP=国内総生産の成長率が高い地域です。また、この地域でのインフラの連結構想が実施されていることから、豊富な潜在力に恵まれています。インフラが整備される他、通関手続きも簡素化されています」

GMSが発足してから26年が経っており、5回にわたり首脳会議が開催され、多くの協力合意書が採択されました。その目的はこの地域を貧困状態から脱出させ、他の地域並の経済発展を遂げるということです。

インフラの改善、物品の流通の円滑化、競争力の向上などを中心に協力を進めてきた結果、現在、 GMSは複数の法的文書や発展戦略を採択しました。

ベトナムはGMSの協力を積極的に参加

ベトナムにとって、GMSの協力は非常に重要な役割を担っています。GMSが発足した直後、ベトナムはGMSの協力に参加しました。ベトナムはこの地域の経済発展と貧困解消、地域内の連携に寄与してきました。先ほどのダン・ディン・クイ外務次官は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはGMSの協力に積極的に参加したのはこの協力が非常に重要なものであると見なしているのです。90年代以来、ベトナムは自国の経済発展やインフラ整備計画を実施した時、GMSの総合計画に配慮しました。2017年末現在、ベトナムは交通インフラ整備を始め、GMSの発展に総額60億ドルを投資しました」

今回ハノイで開催されるGMS6=第6回大メコン圏首脳会議はGMS加盟6カ国の指導者と企業が交流でき、互いの強みと潜在力を理解することでできるチャンスとなります。また、その機に開かれるCLV10=カンボジア・ラオス・ベトナムからなる開発三角地帯第10回首脳会議はカンボジア・ラオス・ベトナムの3カ国の指導者が2010年~2020年までのCLV 三角地帯の社会・経済発展マスタープランを点検し、今後の行動計画を討議するチャンスとなります。

GMS とCLVの積極的なメンバーであるベトナムが今回、第6回大メコン圏首脳会議とカンボジア・ラオス・ベトナムからなる開発三角地帯第10回首脳会議を主催することはメコン川流域と開発三角地帯の協力におけるベトナムの高い責任感を示すことでしょう。

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