(VOVWORLD) -去年3月に北部ハイズオンの最初の医療関係者への新型コロナウイルスのワクチン接種が始まって以来、ベトナムは2億回分の新型コロナウイルスのワクチンを受け取ってきました。
それにより、ベトナムは、ワクチン接種率が世界最も高い6か国の1つになっています。
新型コロナウィルス感染症は、2020年1月にベトナムで発生しました。同年、国内では35人の死亡者しか確認されませんしたが、2021年には、感染者数と死亡者数が急増しました。疫病はホーチミン市や、北部ハイズオン、バクザン省、バクニン省、ハノイをはじめ全国63地方に拡大しました。今年初めの2か月で、ハノイや、中部ゲアン省、北部バクニン、プート省、フンイェン省、ソンラ省などの多くの地方で新規感染者数が急増しています。
ほかの国々と比べ、ベトナムがワクチン戦略を実施することは比較的遅かったですが、政府はワクチン外交や、ワクチン基金の設立、ワクチン接種の加速などを含む複数の措置をとり、ワクチン戦略を効果的に実施しています。ベトナムのワクチン外交は迅速に展開され、成功を収めました。これまで、ベトナムは2億回分の新型コロナウイルスのワクチンを受け取ってきました。また、外交活動は新型コロナへの臨機応変な適応プロセスにも貢献しています。
最近、多くの省と市で、新規感染者数は引き続き増えていますが、高いワクチン接種率により、死亡者数は減少しています。ワクチン接種は、人々の健康の保護に貢献するだけでなく、経済社会発展にも寄与しています。保健省は、2022年の第一四半期に18歳以上の人々への接種を進めながら、3月には12歳から17歳までの人々への2回目の接種を完了させる予定です。また、5歳から11歳までの子どもへの接種も始めます。特に、4回目のワクチン接種を促進して5歳以下の子どもへの接種を検討しています。
国内でのワクチンの研究・開発・技術移転・臨床試験に関し、保健省は、「現在、ベトナム国内には、新型コロナウイルスのワクチンの研究・開発、フェーズ2とフェーズ3の臨床試験、および、海外からの技術移転を行っている3社の企業がある」と明らかにしています。これらは、疫病との闘いにおける積極的な兆しとみられています。