(VOVWORLD) - 新型コロナウイルス感染症が蔓延している中で多くの企業は困難な状況に陥っています。ただ、国内企業は創造力を発揮し、新型コロナ防止対策に取り組む傍ら、生産経営活動の維持に力を尽くしています。
縫製とデザイン分野に携わるエコ・ガーメントベトナム有限会社のレ・ハ・ミン社長によりますと、新型コロナウイルス感染症の所為で同社は生産経営規模の縮小を余儀なくされ、資金不足に直面していました。こうした中、同社は対応シナリオを作成した上で、生産経営モデルを刷新し、新型コロナ予防対策に必要な医療物資の生産にシフトしました。国内市場での消費はもちろん、同社は外国への出荷を目指し、あらゆる手を尽くしています。ミン女史の話です。
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「我々は市場の多様化に尽力し、外国市場の開拓に取り組んでいます。現在、カナダやニュージーランドなどの提携先の注文に応え、生産を進めています。」
経済専門家らによりますと、新型コロナ禍で企業にとって最も重要なのは適正な疫病対策を講じることです。また、困難を乗り越えるため、企業は生産経営モデルを刷新し、企業の再構築を行うと同時にコーポレート・ガバナンス能力や人材の質を向上させなければなりません。トレーニング・コンサルティング・経済開発研究所のグエン・クォク・ハイ所長は障壁の撤廃や行政手続きの改革は企業の生産経営目標の実施に有利な条件を作り出す一方、新型コロナ対応と生産発展の両立に貢献するであろうとの見解を示しました。
(テープ)
「適切な生態系をつくり、障壁を撤廃し、企業の生産経営活動に便宜を図る必要があります。企業の発展に向け、行政手続きの簡素化や、所要時間の短縮が推進されていくよう願っています。」
そして、政府は疫病収束後、企業の迅速な回復を目指す長期的な補助策を取るため、必要な政策と財源を準備する必要があるとしています。