(VOVWORLD) - 新型コロナの影響で深刻な打撃を受けた航空部門は徐々に回復の兆しを見せていますが、これを加速するために、ベトナムは新たな対策を検討しています。
経済専門家によりますと、航空部門が2.5%の成長率を達成することで、国のGDP国内総生産は1%増加するとしています。航空部門は、経済はもちろん、国防・安全保障や主権保護においても重要な役割を果たします。そのため、航空部門の回復は社会経済の回復と発展を促進する重要な要素であるとしています。経済専門家ブー・ディン・アイン博士は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの航空会社は世界の航空会社と同様、巨額の借金に悩んでいます。そのため、支払期限を過ぎた借金の処理、借入金利の交渉、新しい借入に関する問題の解決を図る適切な対策をとる必要があります。これは航空会社が直面している赤字削減につながります。また、燃料の高騰によりコストの占める割合もかなり高くなっています。そのため、航空券の販売価格の上限を調整することは航空会社の営業回復に役立つでしょう」
現在、交通運輸省は、各航空会社の困難解消を目指す支援政策を作成中です。同省のレ・アイン・トゥアン次官は次のように語りました。
(テープ)
「航空会社の収入の65%は国際線からのものです。しかし、過去2年間、新型コロナの影響で国際線定期便のほとんどは運航されませんでした。そのため、航空会社を支援する政策を展開している国は多いです。ベトナムは同様の政策を展開する方針です」
このように語ったトゥアン次官は、今後も、航空部門のインフラ整備や、各国との航空部門での協力拡大、航空部門の人材育成の強化などは航空部門の回復と発展に大きな弾みをつけるであろうとしています。