低炭素都市を目指すベトナムの各都市

(VOVWORLD) -都市の低炭素化は、グローバルな気候変動をもたらす要因の一つである二酸化炭素(CO2)排出量の抑制に向けた重要な措置です。ベトナムと多くの国は、この問題を巡るコンセンサスを達成しており、低炭素都市づくりを目指しています。

ベトナムの大都市の一つである中部ダナン市は、CO2排出量削減の方向に沿って都市開発を進めた最初の都市となっています。

ダナン市では、工業生産と交通は、排出量の多い分野であり、CO2の7割を占めていました。この数年間、ダナン市は、CO2排出量削減を目指して、2011年~2020年までの環境戦略を実現したことで、前向きな成果を収めてきました。現在、2021年~2030年までの環境戦略を実施しており、2030年までに、CO2排出量を2016年と比べ25%削減する方針です。現在、ダナン市の一人当たりCO2排出量は、世界各国の大都市のCO2排出量の20~50%程度となっています。

今日のベトナム、特に大都市では、都市化は迅速に進んでいます。急速な都市化や、都市部人口の急増などにより、ベトナムは、環境汚染をもたらす大量のCO2排出の問題に対応する恐れがあります。そこで、ベトナム政府は、環境汚染の解決のために、低炭素都市づくりに関する戦略を実現したのです。

先週、VEEBW 2021=「ベトナム効果的なエネルギーソリューション週間2021」の枠内で、EEN=ベトナムの効果的なエネルギーネットワークは「脱炭素化社会を目指す持続可能な建築」をテーマにしたシンポジウムを開催しました。席上、EENベトナムの代表チャン・トウ・フォン女史は「政府の公約、国際組織の協力と支援、及び、第四次産業革命により、ベトナムのCO2排出量削減、及び、脱炭素化社会を目指す公約は実現できるベトナムにおける将来の脱炭素都市づくりも実現される可能性がある」と確信しました。

アジア地域エネルギーと気候プロジェクトベトナム事務所のジュリア・ベーレンス所長は、「ベトナム政府は、脱炭素を目指して、CO2排出量削減に取り組むと公約した。ベトナムの党と国家は持続可能で、スマートで、環境に優しく、クリーンな都市を開発し、CO2排出量削減と脱炭素などを奨励し、推進している」と明らかにしました。

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