傷病軍人・戦没者の日77周年記念にあたり 様々な活動が盛ん
(VOVWORLD) - 7月27日の傷病軍人・戦没者の日77周年記念日を迎えるにあたり、ここ数日間、全国各地で様々な活動が行われています。
(写真:TTXVN) |
このほど、トー・ラム国家主席は北部バクニン省トゥアンタイン県ニンサー村にあるトゥアンタン傷病軍人養護センターを訪れ、傷病兵たちに贈り物を手渡しました。また、ボー・ティ・アイン・スアン国家副主席は、南部バリア・ブンタウ省の沖合いにあるコンダオ島を訪れ、傷病軍人や戦没者の恩を偲ぶ儀式に参列しました。これらの活動を通じて、党と国家の指導者らはベトナムの革命事業と国の独立・自由、国民の幸福のために、犠牲になった戦没者・英雄烈士に尊敬と感謝の意を示しているとしています。
また、この機に、各地方は、地元にある国立共同墓地を訪れ、英雄烈士を偲ぶため線香を手向けるとともに、革命功労者や傷病兵たちに贈り物を手渡すという様々な活動を開催しました。特には、このほど、ハノイで労働・傷病軍人・社会事業省は国防省、公安省、ハノイ市人民委員会と協力して革命功労者への感謝会議を開催し、身元不明戦没者とその遺族のDNAバンクを正式に設立しました。これは、傷病軍人・戦没者の日77周年を記念する活動の一環です。
ベトナムには現在、約18万人の未発見戦没者と30万体の身元不明遺体が存在します。労働・傷病軍人・社会事業省は最近、約1万の遺体サンプルと3千以上の遺族サンプルの確認を行い、1千人以上の戦没者の身元を特定しました。新設されたDNAバンクには約60万のサンプルが登録され、「無名」戦没者の身元確認に大きな希望をもたらします。設立式典では10家族にDNA鑑定結果が渡され、4家族は既に戦没者を故郷に戻すことができました。
式典で、ファム・ミン・チン首相は演説を行い、2030年までに約2万人の戦没者の身元特定を目指すと述べ、科学技術を活用してこの取り組みを推進する重要性を強調しました。また、功労者とその遺族への継続的な支援と、若い世代への歴史教育の必要性も訴えました。
チン首相は次のように語りました。
(テープ)
「功労者とその家族のための法律や政策を継続的に見直し、改善し、効果的に実施することで、彼らが地域の中流以上の生活水準を維持できるよう支援します。また、戦没者の遺体捜索・収集の取り組みを加速させ、墓地にある情報不足の戦没者の墓についても、科学的な方法で情報を確認し、身元特定を進めていきます。さらに、社会全体の力を結集し、『恩返し運動』を効果的に展開することで、革命功労者とその家族が直面している課題の解決を図ります」
7月27日の傷病軍人戦没者の日77周年記念にあたり、先ほど、中部クアンチ省クアンチ古城で、同省ベトナム仏教協会は、英雄烈士の冥福を祈る儀式を開催し、およそ1000人の聖職者、尼僧、仏教徒などが参加しました。
これらの活動は、祖国の独立・平和のために犠牲になった英雄烈士の恩に報いるとともに、若者の愛国心を高めるための機会でもあるとしています。