観光業の専門家によりますと、地域内の多くの国が国際観光活動の再開を急いでいる背景の中で、国際観光活動の再開が遅れることはベトナムの観光業の競争力に影響を与えます。また、5月1日までは、関連各省庁が入国や外国人観光客受け入れに関する規定を改正すること、観光業の会社・組織が観光PR、営業計画を展開することに必要な時間になるので、よいタイミングであるとしています。グエン・チュン・カイン観光総局長は次のように語りました。

（テープ）

「これからは出入国の手続きに関する規制を緩和し、全国の国際検問所で適用します。また、2020年前に適用された入国ビザ免除政策を復元し、国際線の定期便を増便する方針です。」

一方、文化スポーツ観光省のグエン・ヴァン・フン大臣によりますと、ベトナムは国際観光活動の再開に関する各国の経験を学んだ上で、ベトナムの実情と合わせて活用する必要があります。国際観光活動の再開は、疫病の効果的な抑制と経済回復という二重目標の実現に大いに貢献するとしています。フン大臣は、国際観光活動の再開に必要な環境に恵まれていると述べ、次のように語りました。

（テープ）

「現在、ベトナムはワクチンの接種率で世界のトップ10に入っています。また、保健省などは今年の3月30日までに3回目の接種を完成させるという目標を実現させるために全力を尽くしています。これらは国際観光活動の再開に有利な条件を作り出しています。そして、5月1日はいいタイミングです。関連各省庁や旅行会社などが外国人観光客の受け入れに関する環境を整えられる十分な時間ですから。」

なお、現在、ベトナムは新型コロナウイルスのワクチン接種証明書（ワクチンパスポート）を持つ外国人観光客の受け入れプログラムを展開しています。1月23日時点で、このプログラムの枠内でベトナムを訪れた外国人観光客の数は8500人となっています。