また、観光客と観光スポットの安全を確保する必要性が訴えられています。従って文化スポーツ観光省は観光の中心地で働いている労働者や住民に対するワクチン接種を加速させるとともに、観光スポットや観光サービス施設の安全対策が展開していきます。AZAトラベル社のグエン・ティエン・ダット社長は次のように語りました。

（テープ）

「国家機関は新型コロナワクチン2回接種済証明書や PCR検査陰性証明書を取得する国内観光客を対象に国内観光が許可されます。また、新型コロナワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)やワクチン2回接種済証明書の取得者に対し、国内観光が試験的に許可することは倒産寸前にある観光分野の回復に拍車をかけると思います。」

当面、ベトナム観光総局は国内観光の回復に集中していく方針です。新型コロナ感染拡大を制圧した地方は地元の観光客と他所の観光客をサービスする準備ができました。外国人観光客に対して、11月に入り、南部キエンザン省、フーコック市で外国人観光客の受け入れを試験的に行う計画があります。その後、北部クアンニン省のハロン市、中部クアンナム省、ホイアン旧市街、カインホア省、ニャチャン市、中部高原地帯ラムドン省、ダラット市などでも観光活動の再開が試験的に実施されます。観光総局のグエン・チュン・カイン局長は次のように語りました。

（テープ）

「私たちは関係機関に対し、観光活動の再開に際しての安全対策に関する基準を早急に研究し、文化スポーツ観光省の採択を申請するため、報告するよう委託しました。また、観光活動を再開する各地方に対して共通の基準を適用する方針です。」

観光刺激策を効果的に実施するため、観光総局は観光に関する国家データ・ベース・システムの開発や「ベトナムへの安全な旅行」アプリのアップグレード、www.safe.tourism.com.vnというウエブサイトでの観光登録や健康申告、www.travelpass.tourism.vnというウエブサイトでのワクチン接種認証システムの導入を推進する計画があります。一方で、文化スポーツ観光省は「ベトナム人はベトナム旅行をしよう」や「安全で魅力的なベトナム旅行」などのスローガンを掲げ、観光刺激策を展開します。さらに、それぞれの省・市は一つの独特な観光商品を開発し、国内外の観光客のニーズと嗜好に応えることが狙いです。