長い歴史と伝統文化を持つハイバン峠の塔 魅力ある観光地に
(VOVWORLD) - ハイバン峠の塔はベトナム中部沿海都市ダナンのリエンチエウ区とトゥアティエンフエ省フーロック郡の間に挟まれる歴史的・建築的・芸術的価値の高い遺跡で、約21キロに及ぶハイバン峠の頂上に位置しています。
これは、国内外の観光客が陸路でベトナムを旅行する際によく利用される休憩所です。
1826年にグエン朝のミンマン帝が当時の首都であったフエを守るため、ハイバン峠に複数の防衛施設を建設するように命じたのが始まりです。ハイバン峠の塔はグエン王朝により最も危険な場所に建設されました。戦争が終結して長期間を経て、今日この遺跡は老朽化してしまいました。
2017年に、ハイバン峠の塔は文化スポーツ観光省により国家遺跡に認定されました。観光客の一人チャン・ティ・ゴック・イエンは、次のように話しました。
(テープ)
「ハイバン峠の塔の改修の前には、毎年、家族と一緒にこの遺跡を旅行することが習慣になっていました。今、ハイバン峠の塔が改修されて、より美しく、より豪華となり、とても気に入りました」
2021年末に、ダナン市の文化スポーツ局は、トゥアティエンフエ省の古都フエ遺跡保存センターと連携して、ハイバン峠の塔の改修活動を開始しました。
ダナン市歴史科学協会のブイ・バン・ティエン会長によりますと、ハイバン峠の塔の改修プロジェクトでは、修復作業にあたっては、すべてグエン朝時代の特徴を最大限に活かしたものとなっています。ティエン会長の話です。
(テープ)
「関連する各機関は、ハイバン峠の塔の改修作業を非常に周到に準備してきました。ハイバン峠の塔の遺跡が改修されれば、必ず地元の観光部門のハイライトとなるものと信じています」
史料によりますと、完成後は、ミンマン帝が塔門の片面にベトナム語で「Hai Van Quan」、もう片面に「Thien Ha De Nhat Hung Quan(天下第一の難攻不落の関所)」と記したとされています。
古都フエ遺跡保護センターとダナン市文化スポーツ局によりますと、8月1日から今年末まで、観光客は無料でハイバン峠の塔を訪れることができます。