(VOVWORLD) -投票が行われたアメリカ大統領選挙について、先週、ABCテレビは開票作業が続いていた激戦州のひとつ、西部アリゾナ州で共和党のトランプ前大統領が勝利を確実にしたと伝えました。
これにより、全米50州と首都ワシントンのすべてで大勢が判明し、トランプ氏は事前に優勢が伝えられていた州に加え、選挙結果を左右すると言われた7つの激戦州すべてで勝利しました。
この結果にもとづき、トランプ氏は、全米の選挙人の過半数の270人を超える312人の選挙人を獲得することになり、226人だった民主党のハリス副大統領に大差をつけました。AP通信によりますと、全米の総得票数は日本時間の午前11時半現在、トランプ氏が7464万4300票、ハリス氏が7091万573票となっています。共和党の候補者が総得票数で、民主党の候補者を上回れば20年ぶりです。
アメリカ大統領選挙で勝利したトランプ氏は、声明を発表し、大統領首席補佐官にみずからの陣営で選挙対策本部長を務めたスーザン・ワイルズ氏を起用すると発表しました。首席補佐官は、ホワイトハウスで政府内の調整や議会への対応、それに大統領のスケジュール管理などを担う政権の要で、女性が起用されるのは初めてです。トランプ氏は声明で「アメリカの歴史上、最も偉大な政治的勝利の1つを得るために助けてくれた」として選挙戦でのワイルズ氏の貢献をたたえました。そのうえで「ワイルズ氏はタフで、頭がよく、革新的な人物で、広く尊敬されている。アメリカを再び偉大にするために働いてくれるだろう」としています。トランプ氏は、投票日から2日後に、早速、人事に着手した形で来年1月の2期目の政権発足に向けて動きを本格化させています。
さらに、トランプ氏が、投票日の2日後、ロシアのプーチン大統領と電話で会談していたと伝えました。この中でトランプ氏は、プーチン大統領にウクライナで続く戦闘を拡大させないよう呼びかけたとしています。
トランプ氏は選挙戦のなかで、ロシアとウクライナとお軍事衝突を即座に終わらせると訴えてきましたが、その方法については具体的には明らかにしておらず、トランプ氏の言動に関心が集まっているとしています。