マクロン大統領の再選、フランスとEUは歓迎するか

(VOVWORLD) -24日に投開票されたフランス大統領選の決選投票では、現職のマクロン氏の再選が確実になりました。
マクロン大統領の再選、フランスとEUは歓迎するか - ảnh 1(写真:AFP/TTXVN)

フランス内務省によりますと、開票率97%の段階で、マクロン氏の得票率は57.4%と極右候補のマリーヌ・ルペン氏を上回っていました。フランス大統領が再選されるのは20年ぶりとなります。

パリ中心部のエッフェル塔前に集まったマクロン氏の支持者らは、当選確実の知らせを受けて歓声を上げたとしています。そして、マクロン大統領は支持者を前にした演説で、「私は1つの陣営の候補者ではなく、すべての国民の大統領だ」と述べ、極右に票を投じた人々の政権に対する不満にも耳を傾け、分断の解消に努める考えを示しました。また、ウクライナ情勢が混迷を深める中、フランスはことし前半のEU=ヨーロッパ連合の議長国として、停戦の実現に加え、長期的なヨーロッパの安定に向けて、指導力が問われています。

一方、ルペン氏はパリ西部に集まった支持者らの前で、敗北を認めましたが、「大統領選で極右候補がこれほどの票を集めたことはかつてない」と強調し、「その結果は国民連合にとって、歴史的で輝かしい勝利だ」と主張しました。「ゲームはまだ終わっていない」として、6月に予定される総選挙に期待を寄せました。

マクロン氏が再選したことを受け、祝意の表明が相次いでいました。EU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領はマクロン大統領の再選が確実になったことを歓迎するとともに、「この激動の時代に、私たちは結束したヨーロッパと、より強くより戦略的なEUに尽力するフランスを必要としている」とツイッターに投稿しました。また、フォンデアライエン委員長も、「私たちがこれからもしっかり協力していくことを楽しみにしている。フランスとヨーロッパをともに前進させるよう」とツイッターに投稿しました。

そして、イギリスのジョンソン首相は、24日、ツイッターに投稿し、マクロン大統領の再選を祝福しました。この中で、「フランスは私たちにとって最も近く、最も重要な国の一つだ。イギリスとフランス、そして世界にとって重要な課題について、ともに協力し続けていくことを楽しみにしている」として、両国の関係の重要性を強調しました。一方、ドイツのショルツ首相は電話で、マクロン氏に祝意を伝えました。ショルツ氏はSNS(交流サイト)でも、「我々の良好な協力関係を保つことができてうれしい」と投稿しました。

ご感想

他の情報