中東、衝突再燃

(VOVWORLD) -  近年、イスラエルとパレスチナが領有権を争う東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で、イスラエル人入植者がパレスチナ人の住人に立ち退きを迫っていることから、双方の緊張が高まっています。

イスラエルとパレスチナの衝突が激しさを増す中、先週、国連安全保障理事会は公開の緊急会合を開きました。衝突が始まって以来、安保理の協議は3回目で、公開会合は初めてです。理事国が戦闘激化に懸念を示し、双方に自制を求める中、会合に参加したイスラエルとパレスチナ自治政府の代表はそれぞれの立場の正当性を主張しています。

イスラエル側によるガザ地区への空爆や砲撃は、10日から続いており、保健当局によれば、41人の子どもを含む145人が死亡、1100人が負傷しました。交戦は2014年以降で最悪の規模となっています。パレスチナの武装勢力はイスラエルに向けて少なくとも2300発のロケット弾を発射しました。ロケット弾の多くがイスラエルの防空システムにより迎撃されていました。1週間前に警官隊とデモ隊が衝突して以降の情勢の悪化は、歯止めがかからない状況に陥っていました。

また、東エルサレムで数週間にわたってパレスチナ人とイスラエル警察の暴力的な衝突が続き、パレスチナ自治区ガザにおいてパレスチナ武装組織とイスラエル軍による7年ぶりの大規模な戦闘を引き起こしていました。既に何十人もの死者が出ている衝突の核心にあるのは、ユダヤ教とイスラム教、キリスト教それぞれの聖地であるエルサレムを巡るイスラエルとパレスチナの長年にわたる緊張関係です。

イスラエルは1967年の第3次中東戦争以来、東エルサレムを占領し、エルサレム全体を国の首都としています。しかし、国際社会の大半はこれを認めていません。一方、パレスチナ自治政府は、東エルサレムが将来建設する国家の首都になるとしています。

近年、イスラエルとパレスチナが領有権を争う東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で、イスラエル人入植者がパレスチナ人の住人に立ち退きを迫っていることから、双方の緊張が高まっています。

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