第15回ニュー・チャンピオン年次総会 新たな成長の模索

(VOVWORLD) - 6月25日から27日まで中国・大連市でWEF=世界経済フォーラムの第15回ニュー・チャンピオン年次総会(夏季ダボス会議)が開催されました。
第15回ニュー・チャンピオン年次総会 新たな成長の模索 - ảnh 1(写真:TTXVN )

同会議には、企業、各国政府、市民社会、国際機関、アカデミアから1600人を超えるリーダーが集い、グローバル経済の回復を促進するパートナーシップと革新的でインパクト重視のソリューションを築き上げました。

本年のテーマ「成長のための次なるフロンティア)」は、急速に変化する世界情勢がもたらす課題と機会に取り組むことを目的としていました。参加者は、協力関係を促進し、成長のための新たな道を探ることを目的としたハイレベルなディスカッションやワークショップに出席しました。また、この会議では、中国経済の見通しと、世界の成長の3分の2を牽引し続けるアジア全体の見通しについて、タイムリーな最新情報を提供しました。

プログラムは6つの柱で構成されたとしています。

1つ目は、ニュー・グローバル・エコノミーです。2024年の世界経済の成長率は3.1%と予測されており、過去のモデルへの回帰ではなく、新たな常態への移行を示唆していました。会合では、協調的な金融政策を通じてインフレを管理し、サステナブルかつインクルーシブな成長を促進するためのリーダーたちのあり方について議論されました。

2つ目は中国と世界です。構造的な課題はありつつも、中国は、2024年に世界の成長率の4分の1以上を占めると予想されています。クリーンエネルギー部門と研究開発投資が、その主要な原動力であるとしています。

3つ目はAI時代のアントレプレナーシップです。生成AIへの投資は急増しており、ビジネス投資は2025年までに2,000億ドルに達する可能性があります。バイオテクノロジーや量子コンピューティングの進歩とともに、この成長を牽引するのはスタートアップ企業でした。

4つ目は産業の新たなフロンティアです。テクノロジーは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)後の変革における主要な原動力となっていましたが、その急速な進化には、多くの人が準備不足だと感じていました。

5つ目は人的資源への投資です。今後5年間で、地理経済学、テクノロジー、グリーン転換により、雇用の4分の1近くと労働者のスキルの44%が混乱に直面すると言われていました。これに対処するには、労働力の再教育とアップスキリング(技能向上)のための協調的な取り組みが必要でした。

6つ目は気候、自然、エネルギーを結びつけることです。気候変動は重大なリスクをもたらしており、特に2兆2,000億ドルの投資ギャップに直面する新興市場において、よりクリーンなエネルギーへの投資拡大が求められていました。

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