(VOVWORLD) -先週、アメリカと中国との関係緊張は再びエスカレートしました。アナリストらは、「その緊張情勢を踏まえ、両国が早期に関係を改善するのは難しいと」分析しています。
(写真:AFP) |
21日、アメリカのバイデン政権は、中国の航空会社の米国発中国行き44便の運航を停止すると発表しました。これは、中国が新型コロナウイルスの懸念で米航空会社の航空便計44便の運航停止を決定したことに対抗するものとみられています。中国は北京五輪を控え、感染拡大に神経をとがらせており、米中対立は空の便にも及び始めました。
中国では乗客が中国到着後の新型コロナ検査で陽性になると、搭乗させた航空会社の旅客機の運航を制限する制度を導入しており、今年に入り米国便の欠航が続発しました。米側が運航継続を求めたが受け入れられず、不公平で懲罰的だとして報復に出た形でした。米運輸省は1月30日~3月29日に米西部ロサンゼルスや東部ニューヨークから中国に向かう中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空などの旅客機計44便の運航を差し止めました。
これに対し、中国政府は米政権の決定に反発しました。在ワシントン中国大使館の報道官は、「新型コロナ感染者が確認された後に一部の航空便の運航を停止する措置は中国および海外の航空会社に対し公正かつオープンに適用された」と説明しました。「米国が中国の航空会社の運航を停止する決定は非常に不合理であり、中国航空会社が運航する通常の旅客機の中断や制限をやめるよう要請する」と述べました。
アナリストらは、「年初から両国関係がよくない兆しを示していることから見れば、2022年は米中関係にとって、複雑な年になる可能性がある」と予測しています。