(VOVWORLD) - リスナーの皆さんから寄せられたお便りを音楽と共にお送りするおしゃべりタイムの時間です。
アン リスナーの皆さん、こんにちは、アンです。
ハー こんにちは、ハーです。山崎さんが夏休みのため、私とアンさんが担当させていただきます。よろしくお願いします。
アン お願いします。ハーさん、ハノイは、ちょうど先月のこの日に、自転車にハスの花を乗せて販売する女性たちの姿がよく目にしましたが、最近、あまり見かけませんね。もうハスの季節は終わったのかな?
ハー そうです。ハスが咲く季節は約一ヶ月だけですからね。
アン なるほどね。ハスの花が終わって、今はハスの実のシーズンということですね。
ハー 今の時期、市場にゆくと、ハスの実が沢山売っていますよ。薄緑色で蜂の巣のような形をしたハス花托をそのまま売る店もあります。若い緑色のハスの実はよく生食されていますね。
未熟蓮の実 |
アン 私は、その熟していないハスの実が好きですよ。蓮の実は未熟だと青くて柔らかいです。皮をむいて、食べると甘味と苦味が出てきますが、美味しいですね。
ハー そうですね。そして、熟した蓮の実は乾燥した状態で売られていることが多く、料理の食材とか砂糖漬けのお菓子、あるいはぜんざいの具として使用されています。
アン 蒸し暑い日々に、砂糖と氷を加えた茹でたハスの実のぜんざいはなかなか美味しい飲み物になりますね。睡眠効果もあるので、特に子どもやお年寄りに人気があります。
ハスの実はぜんざいの具として使用されている
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ハー そうですね、ハスの実だけでなく、ハスの葉、根っこのレンコンなどは昔からベトナムの食文化に結びついています。
では、お便りの紹介を始めましょう。始めに、岡山県つやま市の・まえだ・あきお・さんからの先月1日の消印で頂いたお便りです。
「貴局の放送を何時も楽しく聴かせていただいております。私は貴局の放送を聴いて41年になります。当初はニュースやベトナム共産党機関紙ニャンザンの社説紹介や革命歌など堅い雰囲気だったのが印象的でした。それがドイモイ政策以降、徐々に番組やアナウンサーの皆さんの口調などが親しみ易いソフトな感じになっていき、また、音楽もベトナムの流行歌などが流れるようになるなど隔世の感を覚えます。今後も日本では知ることの出来ないベトナムの人々の暮らしや観光名所など生のベトナムの話題が貴局から聴けることを楽しみにしています。」
アン まえださん、お便りありがとうございます。私たちの放送をお聴き頂いて40年余りになったこと、すごいですね。今後ともどうぞよろしくお願いします。
ハー 私たちの知らない時代の日本語放送をまえださんから伺えて嬉しいです。これからも、ぜひご意見やご感想をお待ちしています。
アン 次に、千葉県船橋市の・すどう・みきお・さんからのメールです。
「ベトナム・ラオス国境の祭りって見てみたいですね。夏バテ防止に、ウナギなどを食べますが、ベトナムで夏バテ防止に何を食べますか?ベトナムの声で働いている人は国家公務員だと思いますが、転職する人もいるのですか?例えば、外資系企業に移る人などいますか。」
ハー すどうさん、メールありがとうございます。VOVのスタッフは国家公務員です。これまでに、給料など条件のいい違う仕事を求めて、転職した先輩方もいましたよ。
アン ところで、ベトナムで夏バテ防止の食べ物についてですが、やはりあっさりした物が好まれますね。
ハー そうですね。ベトナム人は、うなぎを食べていますが、夏バテ防止の食べ物とは思っていません。それは日本のウナギとベトナムウナギの種類が違うからかもしれません。
ツルムラサキのカニダシスープ、小エビの揚げ物、小ナスの塩漬けは夏の定番料理の一例 |
ベトナムでは、魚介類や肉を具にした酸味のあるスープ、あるいは、酸味のあるトマトや、タマリンドなどの実を入れた野菜の茹でたスープが一般的です。こうしたスープを白いご飯にかけて、小ナスの塩漬けとか豆腐、魚、小エビの揚げ物、牛肉とタケノコの炒めものなどのおかずと一緒に食べるのが夏の定番料理です。
沢蟹 |
アン 夏によく食べられるもう一つのスープがありますよ。それは「カイン・クア・モントイ(Canh Cua Mong Toi)」です。この食べ物の名前を説明します。カインはスープ、クアはカニ、この場合のカニは沢ガニです。カニを丸ごと砕いてエキスだけを抽出したものです。モントイはツルムラサキ、つまり、ツルムラサキのカニダシスープという意味ですね。
ハー そうそう、このスープを食べる時は、小ナスの塩漬と白いご飯と合わせるのがベトナム人の定番の愛すべき食べ方なのです。ただ、このスープは少し手間がかかりますね。
アン そうですね。特に、青豆ともち米をよく煮込んだお粥も昔からの夏バテ防止の定番ですが、現在でも、好まれていますね。
ハー このお粥は暑い日々に砂糖、または、小ナスの塩漬を入れて食べると最高ですよ。あっさりとした食べ物です。
アン 夏は暑いので、ご飯じゃなくて、軽いものが食べたい人も多いですね。
ハー 私も夏にご飯をあまり食べたくなくなって、ビーフンや春雨などのスープをよく食べています。例えば、「バインクオン(Banh Cuon)」です。これは、米粉の生地を平たく伸ばして蒸したものに、ひき肉やキクラゲなど具を入れてまいたもの。それから、炭火焼きの豚肉とビーフン、たっぷりの香草をヌックマムベースの甘酸っぱいタレで食べる「ブンチャー」です。
ブン・リュウ・クア(BunRieuCua) |
アン 私がよく食べるのは「ブン・リュウ・クア(BunRieuCua)」、つまり沢ガニを砕いてだしを取ったスープに酸味のあるトマトなどを入れて茹て食べるビーフンです。この食べ物は茹でたタニシ、揚げた豆腐、特に、たっぷりのハーブ、唐辛子を加えて食べるのもなかなか美味しいですよ。
ハー 夏バテ防止に効果のある食べ物はまだまだ沢山ありますが次にいきましょう。
続いて、滋賀県りっとう市の・いのうえ・ゆくお・さんからの6月26日の消印で頂いたお便りです。
「ベトナムでは、折り紙など紙を使った伝統工芸はありますか?また、日本のorigamiはベトナムでどの程度知られているのでしょうか?」
アン いのうえさん、お便りありがとうございます。いつも折り鶴を送ってくださり、ありがとうございます。
ハー ベトナムでは、折り紙など紙を使った伝統工芸は殆どないと思います。もし、あったとしても、「伝統工芸」とは言いません。私が子供の頃、約30年前ぐらいの話ですが、主に紙飛行機や扇子、舟、鶴という全く簡単な折り方で作られた紙の形ばかりでした。それに、今日のような綺麗な折り紙用紙というものもなかったので、新聞紙を使用しました。
アン でも、この15年あまりに、ベトナムでは日本の折り紙が普及してきました。どこの本屋さんに行っても、ベトナム語の折り紙の本、綺麗な折り紙用紙をよく目にします。特に、ベトナム人の小学生でさえ、多くが「ORIGAMI」という文字が日本の折り紙であることを知っているようです。
ハー そう言えば、本当ですね。私の娘は、幼稚園でも先生から折り紙の折り方を教わりました。そして、ベトナムの小学校の授業で折り紙をやっていますね。そして、折り紙愛好者による「ORIGAMIクラブ」が発足されています。
今週もたくさんの方からメッセージを頂きました。ありがとうございます。最後に、お名前だけでもご紹介します。
・ 北海道札幌市の・あらまき・ゆき・さん
・ 群馬県たかさき市の・こばやし・しげひこ・さん
・ 埼玉県ふじみ市の・やまざき・ふみひこ・さん
・ 東京都港区の・いぐち・けい・さん
・ 東京都あだち区の・あいかわ・おさむ・さん
・ 東京都西東京市の・すがい・かずひろ・さん
・ 東京都としま区の・おがさわら・たかし・さん
・ 東京都おおた区の・くさなぎ・よしひろ・さん
・ 神奈川県いせはら市の・なかむら・たかよし・さん
・ 神奈川県にのみや町の・せきもと・まさる・さん
・ 神奈川県かわさき市の・おいかわ・かずあき・さん
・ 長野県こまがね市の・きたむら・ただお・さん
・ 静岡県はままつ市の・とやま・よしひろ・さん
・ 滋賀県もりやま市の・よねだ・てつお・さん
・ 京都府うじ市の・つじい・ひろふみ・さん
・ 福岡県おかがき町の・ほかむら・ふみと・さん
・ 長崎県長崎市の・ふるかわ・はやと・さん
・ 鹿児島県鹿児島市の・にしのはら・ひとし・さん