１９日、中部クアンナム省ホイアン旧市街で、APEC=アジア太平洋経済協力会議の財務高官級会議が開幕しました。席上、参加者らはAPEC財務相会合の共同宣言草案を討議しました。この会議の結果は２１日に開催されるAPEC財務相会合に報告されるということです。

開幕演説を行ったベトナム財務省のブ・ニュ・タン国際協力局長は、「2017年5月に北部ニンビン省で行われた財務高官級会議で、参加者らはこれまで達成されてきた成果を点検したが、今回の会議は優先課題の実施状況を評定する必要がある」と提案しました。

APEC財務相会合と関連各会議には、国内外の代表あわせて３００人が参加します。加盟２１カ国の閣僚らは、世界と地域のマクロ経済、財政状況を討議するとともに、今年の４つの優先課題に関する財政協力、セブ行動計画の展開状況を点検する予定です。

なお、今年の４つの優先課題は、インフラ整備への長期的な投資や、税源浸食と利益移転への対応、金融と災害保険、財政的包摂となっています。

APEC財務大臣らは、この４つの分野での協力の結果を基礎に共同宣言を発表し、域内の財政協力や、年内の優先課題、今後の方向を定めます。