「ISの抵抗、弱まっている」モスル進攻中のイラク軍司令官
(写真:AFP/TTXVN)
イラク北部の都市モスルをイスラム過激派組織IS=「イスラム国」から奪還する作戦を進めているイラク軍の特殊部隊は10日、モスル西部のさらに奥へと進攻しました。特殊部隊の司令官は、繰り返し攻撃していることによりISの抵抗が弱まっている兆候があると述べました。
イラク軍は昨年10月にモスル奪還作戦を開始し、同市内を流れるチグリス川の東岸全体を1月に掌握しました。その後、東岸よりも狭い地域に人口が過密しているモスル西部の奪還に向けた作戦を2月19日に開始しました。
イラク軍対テロ部隊の司令官によれば、モスル西部の奪還作戦開始以降、ISは相次いで敗北を喫し、抵抗が弱まってきているということです。しかし、最大の衝突が予想されるモスル西部にある旧市街ではまだ戦闘は始まっていません。
IOM=国際移住機関によりますと、一連のモスル奪還作戦の影響によって現在も自宅から避難した状態にある市民は、21万5000人以上にのぼります。うち、ほぼ4分の1に当たる5万人以上は、2月25日以降にモスル西部から退避した人々です。だが、モスル西部のIS支配地域には今も75万人以上の市民がとどまっているとみられます。