(NHK)イスラム教の断食月、ラマダンを前に、エジプトでキリスト教徒の乗ったバスが襲撃されて29人が死亡した事件で、過激派組織IS=イスラミックステートがみずからの犯行だと主張する声明を出し、各国はテロへの警戒を一段と強めています。
襲撃の現場= EPA/ TTXVN |
エジプト中部のミニヤ県で26日、キリスト教の一派、コプト教の信者たちを乗せたバスが、銃で武装したグループに襲撃され、子どもを含む29人が死亡し、20人余りがけがをしました。
この事件で、過激派組織ISが27日、インターネット上に声明を出し、「ISの戦士たちが襲撃した」として、みずからの犯行だと主張しました。
エジプトでは去年12月から先月にかけて、キリスト教の教会を狙った複数の爆弾テロが発生し、70人以上が死亡しています。
いずれもISがみずからの犯行だと主張していて、キリスト教徒を敵視する一部のイスラム教徒の支持を得る狙いがあると指摘されています。
エジプトなどイスラム圏の多くの国では27日から断食月、ラマダンが始まり、毎年、宗教的な感情が高まるこの時期にはテロが頻発していることから、各国はテロへの警戒を一段と強めています。